CASE STUDY / 導入事例
EC

肌悩みは、一人ひとり違う。肌悩み別AIパーソナライズ配信×定期便サブスクで2回目購入を約48%・LTVを+27%にしたスキンケアD2C ECのデータ全公開

2026.06.29

スキンケアのD2Cで最も深いのは、“2回目購入の崖”だ。——初めて買ってくれた人が、もう一度買ってくれる確率は約3割。だが、そこを越えて3回買ってもらえれば、その後は約9割が続く(POS+/タカラベルモント)。化粧品はとくに、効果を感じるまでに時間がかかる。初回の一本を使い切る前に離れてしまえば、本当の良さが伝わる前に関係が終わる。都内で小さなスキンケアD2Cブランドを営む、ある店。オンラインの「定期便」サブスクを軸に、肌悩み別のAIパーソナライズ配信使い切りサイクルのデータで、この“2回目の崖”を越えにいった。広告で新規を買い続けるのではなく、一度肌で出会った人と長く付き合う——その全プロセスを公開する。

舞台は、肌悩みに本気で向き合う小さなスキンケアD2C

舞台は、都内の小さなアトリエから生まれたスキンケアD2Cブランドだ。乾燥、敏感、毛穴、ゆらぎ——一人ひとり違う肌悩みに、低刺激でていねいに応える処方を、少量ずつ手をかけて仕上げている。販路はオンラインの定期便ECが中心で、ときおりポップアップや小さな実店舗でも顔を合わせる。スキンケアは“使い続けて初めて結果が出る”ものだから、毎月ちょうど良いタイミングで届く定期便とは、もともと相性がいい。

運営は代表を含む少人数のチーム。SNSと口コミでファンは着実に増え、ECの新規注文も伸びていた。だが、伸びていく購入履歴は、ただの“伝票の山”でしかなかった。「誰がどの悩みで、どの一本を、どれくらいのペースで使っているのか。それを正確に言えるのは、毎日梱包している自分の感覚だけでした。広告を回せば新規は取れる。でも、せっかく一度肌で出会ってくれた人が、その後どうなったのかを追えていなかったんです」。代表はそう振り返る。

データで見る、LINE配信の“不都合な現実”

施策の話に入る前に、まず業界の数字を直視したい。LINE公式アカウントには、業種ごとにくっきりとした“ブロックの壁”がある。そして化粧品は、その中でも特に高い

業種LINEブロック率(中央値)
日用品19.1%
飲食22.8%
化粧品← 本件の業種34.8%
人材35.8%
医療・美容37.0%

出典:Social Plus「LINE公式アカウントのブロック率」2024年調査(友だち1,000人未満を除外)。平均ブロック率は29.7%。化粧品は34.8%で、全業種平均より高い——つまりコスメのLINE公式アカウントは、もともと最も“切られやすい”部類に入る。

化粧品のLINE公式アカウントのブロック率は34.8%、平均(29.7%)より明確に高い(Social Plus 2024)。コスメは“今月の新商品”“限定セール”の一斉配信を打ちやすい業種だからこそ、最初から切られやすい。さらに重要なのがブロックの理由だ。消費者調査では、LINE公式アカウントのブロック経験は70%、その理由の第1位は「配信の頻度が多すぎる」(26.5%)(モビルス2025・655名)。つまり“たくさん送る”ほど切られる。一方で、LINEの国内月間利用者は約9,800万人(2024)から2026年には1億人を突破(LINEヤフー公表)、60代以上の利用率も69.0%。リーチの母数は巨大なのに、配信の仕方を間違えると、その大半に届かなくなる。

D2Cにとって、これは死活問題だ。新規獲得の広告費は年々上がり、“一度きりの客”を買い続ける構造は早晩立ち行かなくなる。だからこそ既存客との接点=LINEが頼みの綱になる。なのに、その接点を「新作」「セール」の一斉送信で消耗させてしまえば、最もコストの安い再購入チャネルを、自ら細らせることになる。肌に寄り添うブランドを、量産のお知らせで売れば、その世界観ごと安っぽくなる——リーチを取りにいくほどブランドが削れる、この矛盾が最初の壁だった。

なぜ「定期便サブスク」なのか——コスメ・スキンケアの勝ち筋

このブランドが軸に据えたのは、月額「定期便」のサブスクだった。一回ごとの都度購入ではなく、定額で“ちょうど無くなる頃に次が届く”状態を持ってもらう。これは単なる課金方式の話ではない。「次にいつ買うか」を、毎回ゼロから考えさせないための設計だ。

都度購入のままだと、人は化粧水やクリームが切れるたびに「今ある分がなくなったら、また探して、選んで、注文するか」を判断する。その小さな摩擦が、2回目・3回目の手を止める。とくにスキンケアは効果実感に時間がかかるから、1本目を使い切る前に他へ浮気されると、本当の良さが伝わる前に離脱が起きる。“2回目購入の崖”の正体は、多くがこの面倒くささと、結果を待たずに離れることだ。定期便なら、その判断と手間が消える。気づけば毎月、ちょうど切れる頃に次のケアが手元に届く。冒頭のデータ(3回買えば約9割が定着)を、定期便が構造的に後押しするわけだ。

サブスクラインでは、こうした定期便(サブスク)や回数券を、LINE上で完結して提供できる。お客様はLINEから申し込み、決済し、配送サイクルもLINEで管理する。実店舗・ポップアップでの受け取りや、LINEの会員証提示にも対応する。「申し込む」「払う」「受け取る/買い足す」が一本の動線になる。店側は、誰がどのプランで、いつから何ヶ月続けているか、どんな肌悩みでどの製品を好むかを、データとして把握できる。伝票の山が、初めて“使い続けてくれる人の記録”に変わった。

入口でつまずかせない——あいさつ+ステップ配信と“肌診断”オンボーディング

最初に整えたのは、初回購入・友だち追加直後のオンボーディングだ。初めて買ってくれた直後は、最も気持ちが温まっている瞬間であり、同時に最も離れやすい瞬間でもある。ここを“放置”すると、せっかくの初回が一度きりで終わる——これが2回目の崖の入口だ。

そこで、友だち追加と初回購入をトリガーにあいさつメッセージとステップ配信を自動化した。1通目は感謝と、買った製品の正しい使い方・使う順番・量の目安。化粧品は使い方ひとつで効果の出方が変わるから、ここを丁寧に伝えるだけで満足度が変わる。さらに、簡単な肌悩みのヒアリング(乾燥/敏感/毛穴/ゆらぎ/くすみ)を入口で一度受け取り、その後の配信の精度に活かす。数日後には「肌が慣れてきた頃」の経過フォロー、後日に「使い切る頃」を見計らった次の一本や定期便の案内——と、急かさずに、しかし確実に“2回目への橋”を架ける。一度設計すれば、新しいお客様全員に、同じ丁寧さで届く。

「最初の2週間で何も届かなければ、お客様は使い方に迷ったまま、効果を感じる前にやめてしまう。逆に、肌が慣れてくる頃に“ここまで来たら次はこう使うといいですよ”が、ちょうどよく届けば、もう一度続けようと思える。その入口の設計を、仕組みに任せられたのが大きかった」。

解決の核:AIパーソナライズ配信——配信を「肌悩み別・1人ずつ」に変える

ステップ配信で“2回目”をつくった先で、このブランドが最も価値を感じたのがAIパーソナライズ配信だ。これは、配信対象の一人ひとりに合わせて、文面・画像をAIが個別に生成する機能だ。肌悩み(乾燥・敏感・毛穴・エイジング・くすみ)、購入履歴、使うペース、関心(保湿重視か、美白・エイジングケアまで買うか)を踏まえ、「乾燥が気になるあなたに、この季節の保湿の一本を」「前回お使いの美容液、そろそろ使い切る頃では。同じラインの次のステップが入荷しました」といった“その人の肌あての一通”を、人手をかけずに用意する。

肌悩みを売るブランドにとって、これは決定的だった。乾燥肌の人にも毛穴ケアの人にも同じ“新商品のお知らせ”を送れば、その大半は「自分には関係ない」になる。だが“あなたの肌に”の一通は、開封した瞬間から信頼の続きになる。送る相手だけでなく“中身”まで一人ひとりの悩みに合わせることで、配信そのものが、ブランドを削るどころか、むしろ「ちゃんと私を見てくれている」という関係を深める接点に変わった。

そして何より重要なのが、送信前に必ずスタッフが確認・承認すること。AIが勝手に送ることはない。AIはあくまで下書きまで。最後に送るかどうかを決めるのは、いつも人だ。化粧品は表現に配慮が要る領域でもある。スピードと、ブランド・お客様を守る慎重さ。その両立が、肌にまつわるデリケートな情報を扱う店でも安心して使える理由になった。

一斉配信 vs AIパーソナライズ配信——同じ条件で比べたデータ

このブランドが同条件で比較したところ、差は明確だった。

一斉配信AIパーソナライズ配信
配信の中身友だち全員に同じ1通1人ずつ、肌悩み・購入歴・使うペースに合わせてAIが文面・画像を生成
肌悩みとの一貫性乾燥肌の人にも毛穴ケアの人にも、同じ“新商品のお知らせ”“その人の肌あての一通”で、いまの悩みに効く提案だけが届く
反応率(URLタップ)約4%約13%(約3倍)
ブロックされやすさ通数が増えるほど切られやすい(化粧品は元から34.8%)下がる(一通の関連性が上がる)
配信の手間スタッフが手作業で1通ずつ考えるAIが下書き → 人が確認して送る
送信の安全性送信前に必ずスタッフが確認・承認

配信の反応率(URLタップ率)は、一斉の約4%から、パーソナライズで約13%へと約3倍。そして“自分の肌向け”の情報が届くほど、ブロック率は約30%から約17%へと大きく下がった。化粧品の平均34.8%を、平均(29.7%)も下回る水準まで引き下げたことになる。送る数を増やしたのではない。一通の精度を上げた結果だ。

なぜ、関連性が上がるとブロックは減るのか

理屈はシンプルだ。ブロック理由の第1位は「頻度が多すぎる」(モビルス2025)。裏を返せば、“自分に関係ない配信”が多いほど、頻度が「過剰」に感じられる。乾燥肌の人に毛穴ケアの新作を何度も送れば、それは“多すぎる”になる。逆に、一通一通が自分の肌向けなら、同じ通数でも“ちょうどいい”に変わる。AIパーソナライズは、配信の関連性そのものを引き上げることで、頻度の体感を下げ、ブロックを減らす。このブランドは月8回だった配信を月4回へ意図的に減らし、その分、一通の質に振り切った。送る数ではなく、一通の関連性で勝つ——元から切られやすい化粧品ほど、この発想が効く。

“使い切りサイクル”を読む——ちょうど無くなる頃に、そっと届く一通

コスメには、コーヒー以上に読みやすい指標がある。使い切りのペースだ。化粧水なら約1〜2ヶ月、美容液なら約1〜2ヶ月、クリームなら容量と使用量から、おおよそ“いつ無くなるか”が読める。サブスクラインは購入データと製品の容量から、その人ごとの“次に切れる頃”を見込んで、リピートや定期便の一通を最適なタイミングで差し込む

これが効くのは、押し売りにならないからだ。まだ半分残っているのに「買ってください」が来れば鬱陶しいが、ちょうど切れる頃に「そろそろ無くなる頃では。続けると肌が安定してきますよ」と届けば、それは“ありがたいリマインド”になる。使い切りサイクルに合わせること自体が、関連性の高い配信になり、ブロックを増やさずに2回目・3回目を積み上げる。都度購入の人を定期便へ引き上げる橋にもなった。

カゴ落ち・休眠の掘り起こし——セグメント配信+クーポンで“あと一歩”を押す

ECには、来店型のビジネスには無い独特の“取りこぼし”がある。カゴ落ち(カート放棄)だ。気になる美容液をカートに入れたまま、ふと手が止まる。価格を見て迷う。あとで買おうと思って忘れる——。これらは“買う気が無かった人”ではなく、“あと一歩で買う人”だ。ここを拾えるかどうかで、同じアクセス数でも売上は変わる。

サブスクラインのセグメント配信なら、購入データをもとに会員を肌悩み・最終購入日・購入頻度・関心で切り出せる。「カートに入れたまま購入していない人」へ、世界観を崩さない範囲のそっとした一押し(送料が無料になる組み合わせ、まずは小容量のお試し、同じ悩みの人に選ばれている一本の紹介)を届ける。買う気を後押しするのは、値引きの連発ではなく、“迷いの正体に、ちょうど効く一通”だ。

同じ仕組みは休眠顧客の掘り起こしにも効く。「前は毎月買っていたのに、ここ数ヶ月止まっている人」を、購入間隔の異常から見つけ出し、気持ちが離れきる前に、そっと手を差し伸べる。常連に不要な値引きを連発して単価を削ることなく、取りこぼしと離反だけを、ピンポイントで拾い直す。配信が“全員への安売り”から、“需要のすくい上げ”に変わった。

リッチメニューの出し分けで、定期便会員と未購入者に“別の入口”を見せる

LINEのリッチメニュー(トーク画面下のメニュー)も、全員に同じものを見せる必要はない。サブスクラインでは、定期便の会員と、まだ購入前の友だちとで、リッチメニューを出し分けられる。

定期便の会員には「次回お届けの確認」「お届け日の変更・スキップ」「会員証・ランク」「ライン使いの買い足し」を大きく。まだ買っていない友だちには「肌悩み別おすすめ」「初回限定セット」「定期便を見る」を前面に。同じ公式アカウントなのに、相手の状態に合わせて“次の一歩”だけを差し出す。迷わせない動線が、初回から定期便への引き上げを後押しした。

会員証・ポイント・会員ランクで、“買うほど特別になる”を可視化する

定期便の体験を支えたのが、LINEの会員証・ポイント・会員ランクだ。ポップアップや実店舗での購入時はスマホのLINE会員証を提示するだけ。オンラインでも実店舗でも、購入に応じてポイントが貯まり、会員ランクが上がる。ランクが上がると、先行販売や限定の容量アップ、季節のキットなどの特典につながる。

ポイントとランクは単なる値引きの仕組みではない。「使い続けるほど、自分がこのブランドの“良い常連”になっていく」という実感を可視化する装置だ。化粧水・美容液・クリームと“ライン使い”が進み、ポイントが積み上がり、ランクが上がっていく。その積み重ねが、解約の手を止める。定期便の継続率は、こうした“続ける実感”の設計に支えられている。

AIエージェントが、“次の一手”を提案し続ける

ここまでの分析と配信を、毎日人手で回すのは現実的でない。製造と梱包に追われる少人数のチームならなおさらだ。そこで効いたのがAIエージェントだ。購入データと売上を読み、「先月から購入が止まった○名へ、掘り起こしの一通を」「カゴ落ち中のこの層へ、そっとリマインドを」「美容液を使い切る頃の会員へ、次のステップの提案を」「定期便◯ヶ月継続の会員へ、感謝のクーポンを」といった打ち手を、根拠つきで提案する。

そして何より重要なのが、AIが勝手に送らないこと。提案された配信は、必ずスタッフが内容を確認し、ワンタップで承認して初めて実行される。分析 → 提案 → 承認 → 実行のループが回り、「製造が忙しくて今月まだ何も配信していない」がなくなった。最後の判断は、いつも人が握っている。属人化していた“代表の勘”が、仕組みとして回り始めた。

このカゴ落ち・休眠への掘り起こし配信から、しばらく購入の止まっていた休眠顧客の約22%が再び購入した。購入の“間隔”と“使い切りのペース”を見ていれば、気持ちが離れきる前に、そっと手を差し伸べられる。それが、購入データを持つ最大の見返りだった。

導入後の成果

導入後の成果(BEFORE → AFTER)
2回目の購入率
約48%
約30% から改善
定期便サブスクの3ヶ月継続率
約85%
“使い続ける理由”が続く設計に
配信の反応率(URLタップ)
約13%
一斉 約4% → 約3倍
カゴ落ちからの購入復帰
約22%
肌悩みに寄り添う“その人あての一通”で
LINEブロック率
約17%
約30% から低減
既存顧客のLTV
+27%
定期便継続×ライン使いの向上

配信を減らしたのに、反応は増えた。送る相手だけでなく“中身”まで一人ひとりの肌悩みに合わせ、定期便と使い切りサイクルで“使い続ける理由”を設計したことで、化粧品で最も高かったはずのブロックは平均以下まで下がり、2回目の購入が増え、定期便の継続率が高い水準で安定し、既存顧客のLTVが伸びた。広告で新規を買い続ける消耗戦から、一度肌で出会った人と長く付き合うモデルへ——ブランドの世界観を一切崩さずに、データは明確に動いた。

お客様・スタッフの声

自分の肌悩みに合った提案が届くので、つい開いてしまう。ちょうど美容液を切らしそうな頃に“そろそろですよ”と来るので、選び直す手間がなくて助かっています。

── 定期便会員(30代・女性)

以前は新商品のお知らせが多くて、自分には関係ないものばかりで一度ブロックしかけました。今は乾燥肌の私に合う話だけが届くので、むしろ参考にしています。

── 定期便会員(40代・女性)

お客様の肌悩みや購入歴が画面で分かるので、同梱メッセージや声かけが具体的になりました。“いつもありがとうございます”が、ちゃんと中身を伴って言える。配信も、送る前に必ず確認できるので安心です。

── ブランドスタッフ

誰に、何を、いつ送るべきかをAIが提案してくれるので、製造で手一杯でも配信が止まりません。ブロック率を見ながら頻度を調整できるのも大きいです。

── 代表

これからの展望

次に見据えるのは、肌悩みの変化と季節を組み合わせた“一人ひとりのケア設計”だ。データが積み重なるほど、AIの提案はこのブランドらしく賢くなる。冬は乾燥が気になる人へ保湿を厚く、季節の変わり目はゆらぎ肌の人へ低刺激の一本を——。「送る数」ではなく「届く精度」で勝負する方針は、購入データと肌データが厚くなるほど効いてくる。定期便の解約を減らし、一人のお客様と長く付き合うほど、その価値は複利で積み上がる。

検討中のEC・D2Cブランドへ — 代表からのメッセージ

「購入履歴をデータベースに持っているだけでは、宝の持ち腐れです。定期便で“使い続ける理由”をつくり、肌悩みと購入が記録されるだけで、誰が常連で、誰が離れかけているか、誰がカゴ落ちしているかが見えてくる。あとは、その人の肌あての一通を、ちょうど切れる頃に送るだけ。難しい運用はAIが提案・下書きしてくれて、送る前は必ず人が承認します。化粧品はもともとLINEで切られやすい業種です。だからこそ“1人ずつ”の配信が、いちばん効きます。広告で新規を買い続けるのに疲れたら、一度肌で出会った人と長く付き合う方へ舵を切ってみてほしい。まずは無料で、自分たちのデータで試してみてほしい」。

まとめ:広告で新規を“買い続ける”より、一度出会った人と“1人ずつ”で勝つ

LINEの平均ブロック率29.7%、化粧品はそれより高い34.8%、ブロック理由1位は「頻度」。一方で国内利用者は1億人規模、3回買えば約9割が定着——。巨大なリーチと、高い離脱が同居するのがLINEの現実で、コスメはとりわけ切られやすい。新規獲得コストが上がり続けるD2Cにとって、量産の一斉配信は、最も安い再購入チャネルを自ら細らせる。この矛盾を解く鍵は、“誰に”の先の“何を”、つまり配信を肌悩み別に1人ずつへ変えることにある。定期便サブスクで“使い続ける理由”を設計し、ステップ配信で2回目の崖を越え、使い切りサイクルでちょうどの一通を届け、セグメントでカゴ落ち・休眠を拾い直し、リッチメニューで動線を整え、AIパーソナライズが関連性を上げてブロックを下げ、AIエージェントが運用を止めずに回す。最後は必ず人が承認する。送る数ではなく一通の精度で勝つ——それが、肌に寄り添うブランドの世界観を守りながら、2回目購入とLTVを伸ばした道筋だった。

データ出典:LINEブロック率・業種別ブロック率=Social Plus「LINE公式アカウントのブロック率」2024年調査(友だち1,000人未満を除外/平均29.7%・化粧品34.8%)。ブロック経験70%・理由1位「配信の頻度が多すぎる」26.5%・60代利用率69.0%=モビルス2025(655名調査)。国内LINE利用者数=LINEヤフー公表(約9,800万→2026年1億突破)。新規リピート約30%・3回購入で約90%継続=POS+/タカラベルモント(来店リピートの調査を物販の再購入に援用)。LINE開封率「約60%」は業界通説で一次出典が乏しく、諸説あります。当該ブランド個別の数値(2回目購入率・定期便継続率・反応率・カゴ落ち復帰率・休眠復活率・ブロック率・LTV)は当該ブランドの実績にもとづく値です。

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