LINEで月額のサブスク(定期課金)を始めたい。回数券や通い放題を売りたい。会員制にして毎月の売上を安定させたい。こうした相談が、店舗やサロン、ジム、飲食、物販の事業者から増えています。ところが実際に始めようとすると、「LINE公式アカウントだけでは定期課金ができない」という壁にぶつかります。本記事は、LINEで定期課金(サブスク・回数券・通い放題)を実現する方法を、①LINE公式アカウント単体の限界、②決済代行・サブスク特化サービスの組み合わせ、③統合型サービスでLINE内に組み込む、の3通りに整理して、選び方を正直に解説します(情報の取得日 2026-06-29)。月額課金や会員制をこれから設計する方の判断材料にしてください。
- なぜLINEで「サブスク(定期課金)」の需要が高まっているのか
- LINEでサブスクを始める3つの方法の全体像
- ① LINE公式アカウント単体ではなぜ定期課金が難しいのか
- ② 決済代行・サブスク特化サービスを組み合わせる方法
- ③ 統合型サービス(サブスクライン)でLINE内に組み込む方法
- 3つの方法の比較表(定期課金・回数券・会員証・予約・分析ほか)
- 料金・決済手数料の考え方
- 業種別の使い方(サロン/フィットネス/飲食/EC定期便)
- 始め方のステップとよくある質問
なぜ今、LINEで「サブスク(定期課金)」なのか
背景には、集客の構造が変わってきたことがあります。広告の費用が上がり、新規客を取り続けるだけのモデルが苦しくなりました。そこで重心が「新規獲得」から「既存客にどれだけ長く通ってもらうか(リピート・LTV)」へ移っています。月額のサブスクや回数券、通い放題は、まさにこの「継続して通ってもらう・買ってもらう」を仕組みにする手段です。1回ごとの単発販売と違い、毎月の売上が読めるようになり、事業の見通しが立ちやすくなります。
その器としてLINEが選ばれるのは、日本でいちばん身近な「自社で持てる顧客接点」だからです。友だち登録してもらえば、こちらから直接メッセージを届けられ、開封率もメールより高い傾向があります。集めた友だちに対して、配信でお知らせするだけでなく、その場で月額会員になってもらう・回数券を買ってもらう・予約を取ってもらう、までをLINEの中で完結できれば、離脱が減り、課金までの距離が短くなります。だからこそ「LINE × サブスク」の相性が注目されているわけです。
LINEでサブスクを始める3つの方法
結論から言うと、LINEで定期課金を実現する道は大きく3つあります。どれが正解という話ではなく、今ある仕組みと、これから何を売りたいかで選び分けます。
- ① LINE公式アカウント単体:配信や友だち管理はできるが、定期課金そのものの仕組みは標準では持っていない。
- ② 決済代行・サブスク特化サービスを組み合わせる:Stripeなどの決済や、サブスク管理に特化したサービスを別途契約し、LINEと外部リンクなどでつなぐ。
- ③ 統合型サービス(サブスクライン):定期課金・会員証・予約・モバイルオーダー・配信・分析を、1つの管理画面でLINEに組み込む。
順番に、それぞれの守備範囲と向き不向きを見ていきます。
① LINE公式アカウント単体ではなぜ定期課金が難しいのか
まず土台のLINE公式アカウント。無料で始められ、これだけでも次のことはできます。
- 友だちへの一斉配信(メッセージ・画像・クーポン・リッチメッセージ)
- リッチメニュー(トーク画面下のメニュー)やあいさつ・応答メッセージ
- 属性や行動による絞り込み配信
- 友だち数の推移やメッセージの開封・クリックなどの基本分析
つまり「友だちを集めてお知らせを届ける」までは標準で完結します。一方で、毎月決まった金額を自動で引き落とす「定期課金」の仕組みは、LINE公式アカウントの標準機能には含まれていません。具体的には次のような点が、単体では難しい領域です。
LINE公式アカウント標準では困難なこと:毎月自動で引き落とすサブスク(定期課金)/回数券・通い放題のような利用回数や期間の管理/支払い済みかどうかを示すデジタル会員証/LINE内での商品の注文・決済(モバイルオーダー・EC)/日時を選ぶ予約と継続課金のひも付け。これらをやろうとすると、決済や会員管理の仕組みを外から足す必要があります。
言い換えると、LINEで「お知らせ」を超えて「毎月の課金・会員管理」までやりたくなった時点が、ツール検討のスタート地点です。ここから先は、②決済を外付けでつなぐか、③最初から統合された器を使うか、の選択になります。
② 決済代行・サブスク特化サービスを組み合わせる
2つ目は、決済代行サービスやサブスク管理に特化したサービスを別途契約し、LINEと組み合わせる方法です。たとえば決済の土台にはStripeのような決済プラットフォームがよく使われ、これに会員管理や予約のシステムを足して、LINEのリッチメニューや配信から外部ページへ誘導する、といった構成になります。
この方法は、すでに使っている決済や予約のシステムがある場合に、その資産を活かせるのが利点です。一方で、サービスごとに料金体系や対応範囲、LINEとの連携のしやすさが大きく異なります。決済はできても会員証や予約は別サービス、という形になりやすく、管理画面が複数に分かれて、データの突き合わせや運用に人手がかかりがちです。どのサービスがどこまで対応するか、LINEとどうつながるかは各社で異なるため、本記事では個別の料金や機能を断定しません。検討時は必ず各社の公式情報で最新の対応範囲・料金を確認してください。
※ 決済代行・サブスク管理サービスの機能や料金は各社・プランで異なります。個別の可否は各社公式でご確認ください。本記事はカテゴリとしての一般的な位置づけを示すものです。
③ 統合型サービス(サブスクライン)でLINE内に組み込む
3つ目は、定期課金から会員証・予約・注文・配信・分析までを最初から1つの管理画面に束ねた、統合型サービスを使う方法です。サブスクラインはこのカテゴリに位置し、LINE公式アカウントに対して、定期課金を含む「売上づくりの機能」をまとめて足すツールです。配信から課金、会員化までを同じ基盤で扱えるため、サービスをまたいだ連携作業が少なくて済みます。主な機能は次のとおりです。
- サブスク決済 / 月額会員:Stripe連携の定期課金で、月額会員や継続プランをLINE内で申し込み・決済できます。
- デジタル会員証:支払い済みの会員かどうかを、LINE上で見せられる会員証として表示。回数券や通い放題など、利用状況にひも付く会員設計に使えます。
- 予約管理:LINE上で日時予約を受け付け、自動リマインド、Googleカレンダー連携。サブスク会員の予約と継続課金をひも付けられます。
- モバイルオーダー:LINEから店内注文・テイクアウト注文・LINE内ECの購入。物販の単発購入と定期便の両方に対応。
- ポイント / 会員ランク:来店・購入に応じたポイント付与と会員ランクで、継続の動機づけ。
- AIパーソナライズ配信:セグメント別に、AIが配信の文面と画像を作成。送信は人が内容を確認して承認するため、AIが勝手に配信することはありません。
- AIホームページ:LINE内で開く店舗ページをAIがノーコードで自動生成。
- 分析:流入・配信・予約・売上をダッシュボードで可視化。
統合型の要点:配信で集めた友だちを、そのまま月額課金・回数券・予約・会員化までつなげられること。決済・会員証・予約・配信がツールをまたがず1つの基盤にあるため、データが分断しにくく、管理画面も1つで済みます。配信の文面と画像づくりはAIが肩代わりし、人は承認に集中できます。
3つの方法の比較表(2026年版)
LINEでサブスクを始める3つの方法の守備範囲を一覧にしました。◯=対応、△=サービス・プランや外部連携により異なる、✕=標準では困難、を表します。②の決済代行・サブスク特化はサービスごとに対応範囲が大きく異なるため、断定を避け「△(各社公式を確認)」で示しています。
| 機能・観点 | ① LINE公式アカウント標準機能のみ | ② 決済代行・サブスク特化Stripe等+別サービスを連携 | ③ 統合型:サブスクライン |
|---|---|---|---|
| サブスク決済(定期課金) | ✕ | △各社公式を確認 | ◯Stripe連携 |
| 回数券・通い放題(利用回数・期間の管理) | ✕ | △各社公式を確認 | ◯会員証で管理 |
| デジタル会員証 | ✕ | △各社公式を確認 | ◯ |
| 予約管理(日時予約・リマインド) | ✕ | △各社公式を確認 | ◯Googleカレンダー連携 |
| モバイルオーダー(LINE内注文・EC・定期便) | ✕ | △各社公式を確認 | ◯ |
| 配信・セグメント配信 | ◯ | △別ツールと併用 | ◯ |
| AIによる文面・画像の作成 | △限定的 | △各社公式を確認 | ◯送信は人が承認 |
| 分析ダッシュボード(配信〜売上を横断) | △基本指標 | △サービスごとに分断しやすい | ◯ |
| 管理画面の一本化 | — | △複数に分かれやすい | ◯1管理画面 |
| 他ツールからの乗り換え相談 | — | △各社公式を確認 | ◯相談に対応 |
※ ◯/△/✕ は方法(カテゴリ)としての一般的な位置づけです。②の△は「サービス・プラン・外部連携により対応が分かれる」を意味し、特定サービスが非対応であることを示すものではありません。最新の提供範囲・料金は各社公式でご確認ください。
料金・決済手数料の考え方
サブスクの仕組みを比べるとき、月額の利用料だけを見ると判断を誤りがちです。実際の負担は「サービス利用料」と「決済手数料」、そして「運用工数」の合計で決まります。とくに定期課金は、課金のたびに決済手数料がかかるため、ここの率は無視できません。
②の決済代行・サブスク特化を組み合わせる場合、決済サービスの手数料に加えて、会員管理や予約のサービスの月額、さらにそれらをLINEや互いに連携させる手間がかかります。管理画面が複数に分かれるほど、誰がどこを見るかの管理コストも積み上がります。
③のサブスクラインは、定期課金・会員証・予約・配信・分析を1つの契約・1つの管理画面にまとめることで、この「連携の手間」と「データの分断」を減らす方向の設計です。料金は事業規模・使う機能に応じた4プラン構成で、決済手数料は3.9%〜(プラン・決済種別による)。さらに30日間の無料トライアル(クレジットカード登録不要)から試せます。どの方法が安いかは、扱う金額・件数と使う機能で変わるので、月額の数字だけでなく、決済手数料と運用に関わる人の時間まで含めて見積もるのが現実的です。
業種別の使い方
同じ「LINEでサブスク」でも、業種によって設計の勘所が変わります。代表的な4タイプを挙げます。
美容サロン・ネイル・治療院
月額の定額メニュー(ホームケア付き定期コースなど)や、回数券・通い放題を会員証でひも付けて管理します。予約と継続課金をつなげば、会員は予約のたびに支払いを意識せず通え、店舗は来店ごとの会計の手間が減ります。来店が空いた会員へはAIが作る配信でリマインドし、人が承認して送る、という再来店促進まで同じ基盤で組めます。
フィットネス・ジム
月額会員とデジタル会員証が中心です。支払い済みかどうかを会員証で示し、入館や利用の継続を管理。ランクやポイントで継続の動機づけを足せます。休会・退会の手前で離脱しそうな会員に配信で働きかける、といった継続率の設計に向きます。
飲食・カフェ
コーヒー1日1杯のサブスク、定額の通い放題、回数券などをLINEで販売し、来店時は会員証で確認します。あわせてモバイルオーダーで店内注文・テイクアウトを受ければ、サブスク会員の来店頻度と客単価の両方を引き上げる設計ができます。
物販・EC・定期便
消耗品や食品の定期便(サブスク)が代表例です。LINEで友だちになった人にAIが作る配信で初回購入を促し、購入者には会員証とポイントを付け、2回目の購入(リピート)や定期便の申し込みまでをLINE内で完結させる、という設計に使われています。たとえば自家焙煎コーヒーの定期便ECでは、こうしたリピート購入の動線づくりに活用されています。
LINEでサブスクを始めるステップ
統合型サービスを使う場合、定期課金を始めるまでの流れはおおむね次のとおりです。
LINEで定期課金・会員証・予約まで、まずは30日間無料で試す
クレジットカードの登録なしで始められます。AIが文面・画像を作り、送信は人が承認。決済手数料は3.9%〜(プラン・決済種別による)。
よくある質問
Q. LINE公式アカウントだけでサブスク(定期課金)はできますか?
標準機能では難しいです。毎月自動で引き落とす定期課金を行うには、サブスクラインのようにStripe連携の決済と会員管理を備えたツールを追加するのが現実的です。
Q. 回数券や通い放題もLINEで売れますか?
はい。サブスクラインでは、回数券や通い放題のような利用回数・期間にひも付く会員設計を、デジタル会員証と組み合わせて管理できます。予約とつなげば、来店ごとの会計の手間も減らせます。
Q. 決済の手数料はどのくらいですか?
サブスクラインの決済手数料は3.9%〜で、プランや決済種別によって異なります。定期課金は課金のたびに手数料がかかるため、月額の利用料だけでなく手数料も含めて見積もるのがおすすめです。詳細は サービスページ をご確認ください。
Q. すでに決済サービスを使っていますが、組み合わせられますか?
方法②のように、既存の決済やサブスク管理のサービスをLINEと組み合わせる構成も可能です。ただしサービスが分かれると管理画面とデータも分かれます。これから整える、あるいは1管理画面に一本化したい場合は、定期課金から会員証・予約・配信までを同じ基盤で持つ統合型が候補になります。
Q. AIが勝手に配信してしまいませんか?
いいえ。AIは配信の文面と画像の作成までで、送信は必ず人が内容を確認して承認します。
Q. ノーコードで使えますか?
はい。リッチメニュー・自動応答・AIホームページ・配信は管理画面から設定でき、開発は不要です。定期課金プランや会員証も管理画面から作成できます。
Q. どんな業種で使われていますか?
美容サロン・ネイル・治療院、フィットネス・ジム、飲食・カフェ、物販・EC・定期便など、来店や継続購入を軸にLINEで顧客とつながる事業者で使われています。
Q. 無料で試せますか?
30日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録なしで始められます。導入や乗り換えの相談にも対応しています。
本記事はLINEで定期課金(サブスク・回数券・通い放題)を始める方法の選び方を目的としたものです。決済代行・サブスク管理など各サービスの機能・料金は変更される場合があり、個別の最新の提供範囲・料金は各社公式情報をご確認ください(情報の取得日 2026-06-29)。サブスクラインの機能・料金の詳細は サービスページ をご覧ください。