予約も取れる。月額の継続課金もできる。店舗の「予約して・お金を払ってもらう」部分は、いまのツールでひと通りそろいます。けれど、来てくれた人にまた来てもらうための配信や、会員証・ポイントは別のしくみ。気づくと予約ツール、決済ツール、配信ツールが横並びになり、同じお客さんのデータがあちこちに散らばっている。本記事は、LINEまわりの予約システムとサブスク決済システムを、各社の公開情報ベース(取得日 2026-06-27)で整理します。決済や予約そのものは各社が強い領域です。差がつくのは、その手前と後ろ。集客・育成の配信と、会員証・ポイント・AI生成までを同じ顧客データで束ねられるかどうかです。
- 予約・サブスク決済は「点」では各社強い、という前提
- 予約システム比較表(STORES予約/Square予約/dinii/RESERVA・hacomono)
- サブスク決済システム比較表(favy/サブスクペイ/hacomono/Square・サブスクストア)
- 各社の本業の強みと、LINE配信CRM・会員証・AIで差がつく理由
- 目的別の選び方(各社が向くケースも正直に)
先に結論。予約も継続課金も、いまは多くのツールで「できる」段階に来ています。だから比較の軸は機能の有無ではなく、来店前後をつなぐLINE配信CRM(セグメント/ステップ育成)を同じ基盤で持つか、そして会員証・ポイント・AI生成まで1契約に束ねられるかの2点に移ります。予約や決済を本業にする各社は、その領域では強い。一方で、集客から再来店までを1本の線でつなぐ設計を備えた製品は多くありません。
予約も決済も「できる」。では何で選ぶのか
店舗のお客さんは、ひとつの流れの中にいます。広告やSNSで知って、予約して、来店して、支払って、また来てくれる。ところがツールは、この流れを部分ごとに切り分けて提供されています。予約は予約システム、月額課金はサブスク決済、その間の配信は別の配信ツール。
それぞれの製品は、担当する部分では完成度が高い。予約システムは枠管理や順番待ちに強く、サブスク決済は継続課金の与信や解約フローに強い。問題は、製品をまたぐと顧客データが分断することです。予約の履歴、課金の状態、配信への反応が別の場所にあると、「最近来ていない継続会員にだけ声をかける」といった当たり前の運用が、手作業の名寄せになります。

予約システム 比較表
まず予約系から。LINEから予約に入れるか、予約したお客さんを配信で育てられるか、会員証やポイントまで持つかで見ます。予約そのものは、ここに挙げた各社すべてが対応します。
| 観点 | サブスクライン | STORES予約 | Square予約 | dinii | RESERVA・hacomono |
|---|---|---|---|---|---|
| 予約・枠管理 | ◯ | ◯本業 | ◯ | ◯飲食の台帳 | ◯多業種/会費・予約 |
| LINEで完結・接点 | ◯母艦がLINE CRM | △有償オプション | ✕公式連携は確認できず | ◯自動で会員化 | △外部連携で対応 |
| 配信CRM(ステップ/セグメント) | ◯ | △スマートリスト | ✕ | ◯ステップ配信あり | △メール中心 |
| サブスク継続課金 | ◯ | ◯月謝・回数券 | ◯ | ✕ | ◯月会費(hacomono) |
| 会員証・ポイント | ◯ | △別製品 | △ロイヤルティ | △ランク/クーポン | △回数券/会員証 |
| モバイルオーダー・AI生成 | ◯ | ✕ | △分析AI | ◯MO・運用AI | ✕ |
| 料金の目安 | 初期0円〜/月9,800円〜配信・会員証・決済込み | 月0〜6.6万円決済手数料4.9% | 月0〜8千円手数料中心 | 要問い合わせ | RESERVA 0〜6.16万円/hacomono 初期15万円〜 |
◯=標準対応/△=限定・上位プラン・外部連携・別製品/✕=非対応・公開情報なし。各社公式の公開情報ベース(取得日 2026-06-27)。Squareは公開情報上、LINE公式アカウントと直接つながる機能を確認できませんでした。一部の料金は第三者媒体由来で、要確認です。料金・仕様は改定されることがあるため、各社最新情報をあわせてご確認ください。
サブスク決済システム 比較表
次にサブスク決済系。継続課金そのものは、ここに挙げた各社すべてが持ちます。サブスクペイは継続課金が本業、hacomonoは月会費が中心です。違いが出るのは、課金の前後にあるLINE配信での育成、会員証・ポイント、そして広告計測やAI生成です。

| 観点 | サブスクライン | favy | サブスクペイROBOT PAYMENT | hacomono | Square・サブスクストア |
|---|---|---|---|---|---|
| サブスク継続課金 | ◯ | ◯ | ◯本業 | ◯月会費 | ◯ |
| LINE配信CRM(セグメント/ステップ) | ◯ | ✕ | △簡易 | △ステップ配信は無 | ✕ |
| デジタル会員証・ポイント | ◯ | △会員券 | ✕ | ◯会員証 | △ロイヤルティ |
| 予約・モバイルオーダー | ◯ | ◯予約/MO | ✕ | ◯予約 | △ |
| 広告計測・流入経路 | ◯ | ◯favy Ads | ✕ | ✕ | △媒体別 |
| AIで運用物を生成(ビルダー) | ◯配信文・画像・LP | ✕ | △解約予測 | △接客/分析 | △分析/与信 |
| 料金の目安 | 初期0円〜/月9,800円〜 | 初期0円/月7千円〜 | 要問い合わせ手数料2.5%〜 | 初期15万円〜/月3.5万円〜 | Square 初期0円/サブスクストア(テモナ)月4.98万円〜 |
◯=標準対応/△=限定・簡易・媒体別など/✕=非対応・公開情報なし。各社公式の公開情報ベース(取得日 2026-06-27)。継続課金はこのカテゴリの各社が保有する正面の競合領域です。一部の料金は第三者媒体由来で、要確認です。料金・仕様は改定されることがあるため、各社最新情報をあわせてご確認ください。
各社の特徴(本業の強みと、得意でない領域)
STORES予約 ― 予約と月謝の運用が本業
スクールや教室、サロンなどの予約・月謝管理に強い予約システムです。回数券や月額課金にも対応し、無料から始められます。LINEとの接点はあるものの有償オプション扱いで、配信はスマートリスト中心。来店後のステップ育成や会員証は、別の製品や運用で補う形になります。出典:stores.fun
Square予約 ― 決済・POSと地続きの予約
Squareの決済・POSと同じアカウントで使える予約機能です。会計と予約がつながるのが強みで、基本機能は無料から。一方、公開情報の範囲では、LINE公式アカウントと直接つながるしくみは確認できませんでした。LINEを集客・配信の軸にしたい場合は、別の連携が必要になります。出典:squareup.com
dinii(ダイニー) ― 飲食のモバイルオーダーと会員化
飲食店向けに、モバイルオーダー・台帳・決済をひとつにまとめたサービスです。注文した人を自動で会員化し、ランクやクーポン、ステップ配信まで持つのが特徴。比較対象の中では、本格的なステップ配信を公開情報で確認できた数少ない製品です。継続課金(サブスク)は中心領域ではなく、飲食の回転と再来店の設計に寄っています。出典:dinii.jp
RESERVA・hacomono ― 多業種予約と、フィットネスの会費管理
RESERVAは業種を問わず使える予約システムで、無料から上位プランまで幅があります。hacomonoはフィットネスやスクールの会費・予約・入退館管理が本業で、月会費と会員証を軸にした運用に強い。どちらも予約・会費の管理はしっかりしていますが、LINE配信での育成やAI生成は中心領域ではなく、メール連携や外部ツールで補う構成が一般的です。出典:reserva.be / hacomono.jp
favy ― 飲食サブスクと自社広告(favy Ads)
飲食店のサブスク(月額の通い放題など)と、予約・モバイルオーダーを組み合わせたサービスです。favy Adsで集客の入り口も持つのが特徴。継続課金・予約・集客を飲食という業態に最適化しています。一方で、LINEのセグメント・ステップ配信を軸にしたCRMやAI生成は中心ではありません。出典:favy.co.jp
サブスクペイ(ROBOT PAYMENT) ― 継続課金の専業
継続課金・請求まわりを本業にする決済サービスです。決済手段の幅、与信や解約フロー、解約予測といった「課金を回し続ける」部分に強み。逆に、集客・育成のLINE配信や会員証・ポイントは中心領域ではありません。決済の土台として導入し、その前後は別ツールで設計するのが想定される使い方です。出典:robotpayment.co.jp
サブスクストア(テモナ) ― D2C・通販の定期購入
定期購入・サブスクのEC運用に強いカートシステムです。媒体別の流入分析や与信まわりを備え、通販のサブスクを回す設計。店舗のLINE接客や予約より、ECの定期通販に軸足があります。出典:subscription-store.com
サブスクラインの場合
サブスクラインは、予約・継続課金・モバイルオーダーをLINEの上に持ちつつ、その前後の集客・育成・会員証までを同じ顧客データでつなぐ設計です。決済や予約を「点」で足すのではなく、来店前後を1本の線にすることを狙っています。
- 予約・継続課金・モバイルオーダー:来店予約、月額の継続課金、店頭やテーブルからの注文を、LINE基盤の上で扱います。アプリのダウンロードは不要です。
- LINE配信CRM(育成):予約や購入の履歴をそのままセグメント・ステップ配信に使えます。「最近来ていない継続会員」「初回だけの人」へ、別ツールへの名寄せなしに配信できます。
- デジタル会員証・ポイント:会員証とポイントを同じ基盤で持ち、予約・課金・配信と同じお客さんのデータでつながります。
- AIで運用物を生成:配信文や画像はAIが生成し、人は承認するだけ。LP・リッチメニュー画像までAIビルダーで作れます。
- 広告計測まで地続き:Meta・X・Yahoo!・TikTokへサーバ間でコンバージョンを送り、流入を友だち個人に紐づけて育成へつなげます。詳しくは LINE広告計測ツールの比較記事 もご覧ください。
料金は初期費用0円〜、月額9,800円〜、売上手数料3.9%〜の成果連動です(売上が伸びるほど手数料率は下がります)。初期費用0円は条件・期間つきのキャンペーンです(公式LINEの友だち300人以上の来店型店舗、実名での導入事例掲載に協力いただける新規店舗、3か月のAI実証への協力、2026年7月末まで・予算上限で終了。月額9,800円〜・税抜は別途)。他のLINEツールとの違いや併用については こちらのFAQ にまとめています。

目的別の選び方
予約や会費の管理そのものを、その業態に最適化したい場合:フィットネスやスクールの会費・入退館ならhacomono、飲食のモバイルオーダーと会員化ならdinii、教室・サロンの予約と月謝ならSTORES予約が向きます。決済・POSと地続きにしたいならSquareです。
継続課金そのものを堅く回したい場合:請求・与信・解約フローを本業にするサブスクペイのような決済専業が合います。EC(通販)の定期購入ならサブスクストアです。
予約・決済の前後にある集客・育成・会員証までを、LINEで1本化したい場合:配信CRM・会員証・ポイント・AI生成を同じ基盤に束ねるサブスクラインが向きます。ツールの数と連携の手間、顧客データの分断を抑えられます。実際の使われ方は 導入事例 や 比較記事の一覧 も参考にしてください。
よくある質問
Q. LINEで予約とサブスク決済はできますか?
はい。サブスクラインは予約・サブスク継続課金・モバイルオーダーをLINE基盤の上に持ち、配信・会員証・ポイントと同じ顧客データでつながります。アプリのダウンロードは不要です。
Q. hacomonoやSTORES予約との違いは何ですか?
予約や会費の管理は各社が強い領域です。差がつくのは、来店前後をつなぐLINE配信CRM(セグメント・ステップ育成)と、会員証・ポイント・AI生成までを同じ基盤に束ねられるかどうかです。
Q. サブスクペイのような決済専業との違いは?
決済専業は継続課金が本業で、請求・与信・解約フローに強みがあります。一方、集客・育成の配信や会員証は中心領域ではありません。サブスクラインは決済の前後(集客→育成→再来店)も同じ基盤で扱います。
Q. SquareはLINEと連携できますか?
公開情報の範囲では、LINE公式アカウントと直接つながる機能は確認できませんでした。LINEを集客・配信の軸にしたい場合は、別の連携や製品が必要になります。
Q. 予約・決済ツールを別々に入れると何が起きますか?
契約・連携・運用が少しずつ積み上がり、予約・課金・配信の履歴が別の場所に分かれます。同じお客さんへの運用が名寄せ作業になりがちです。1つの基盤に束ねると、手間とデータの分断を抑えられます。
※ 本記事の比較は各社の公開情報に基づく傾向です。「要問い合わせ」の製品は記載外の機能を含む場合があります。一部の料金は第三者媒体由来で、各社最新情報をあわせてご確認ください。料金・仕様は改定されることがあります。取得日:2026-06-27。
