業種: 定期購入EC(匿名)/ 目的: 新規友だちのオンボーディング完了(申込・初回設定)を増やす
使った機能: ラベル、ユーザーグループ(AND条件)、自動応答、セグメント配信(スケジュール/ラベル付与・除去)
課題
一斉配信では未反応者への再アプローチが手作業になり、最初の数日で離脱が発生。オンボーディング完了に必要な案内が届き切らない。
解決のポイント
ラベルで状態を明確化し、ユーザーグループのAND条件で「未反応だけ」を抽出。
初回配信→反応に応じて自動でラベル更新→未反応者にだけ再配信、という2段階ステップを構築。
全体フロー
- 友だち追加時に
step1_対象
を付与(自動応答)。 - 初回セグメント配信(対象=
step1_対象
)。併せて全員にstep1_未反応
を一括付与(後段の抽出用)。 - ボタン(ポストバック)やキーワード返信の反応時に、自動応答で
step1_未反応
を除去+step1_反応済
を付与。 - ユーザーグループ(
step1_対象
ANDstep1_未反応
)を作成。 - 未反応グループにだけリマインド配信(スケジュール可)。必要に応じて
step2_対象
を付与して次段へ。 - 分析:配信レポートとラベル分布で到達・反応を確認、次回の文面とタイミングを調整。
実装手順
① ラベル設計(最小構成)
・
step1_対象
・
step1_未反応
・
step1_反応済
・
step2_対象
・
完了
/要サポート
② 自動応答の設定
- イベント「友だち追加」:
step1_対象
を付与。 - イベント「ポストバック」「メッセージ(キーワード)」:反応時に
step1_未反応
を除去+step1_反応済
を付与。
③ ユーザーグループの作成
- 未反応抽出:
step1_対象
ANDstep1_未反応
- 反応済抽出(任意):
step1_対象
ANDstep1_反応済
④ セグメント配信(ステップ1)
- 対象:
step1_対象
- 本文:オンボーディング案内(ボタン=ポストバックを推奨)
- ラベル操作:全員に
step1_未反応
を付与 - スケジュール:実施日時を設定(※本文なしでラベル操作のみも可)
⑤ セグメント配信(リマインド)
- 対象:
step1_対象
ANDstep1_未反応
- 本文:別切り口の訴求/サポート導線
- 必要に応じて
step2_対象
付与(次段シナリオへ)
運用のコツ
Tips
- 初回配信で
step1_未反応
を先付けしておくと、反応時の除去だけで未反応抽出が完成。 - ボタンは「ポストバック」で作成し、反応を確実にラベル化(メニュー導線も同様)。
- 毎日・毎週の同時刻に「ラベル操作のみ」の配信を設定すると、状態リセットや段階移行が自動化できます。
効果の見方(定量評価の設計)
指標
・反応率(ポストバック)
・オンボ完了率(完了
ラベル付与)
・未反応率(step1_未反応
残存)
確認場所
・セグメント配信の配信結果
・ラベル別ユーザー数
・ユーザーグループ到達数
改善アクション
・文面/訴求のAB切替
・リマインド間隔の最適化
・サポート導線の強化
チェックリスト
- ラベル名が状態遷移(対象→未反応→反応済)を表している
- ユーザーグループにAND条件が設定されている
- ボタンはポストバックで反応をラベル化できる
- 本番前にテストユーザーで配信&ラベル変化を確認
- 「ラベル操作のみ」配信で定期メンテを自動化
注意事項
他社ツールと同時にMessaging APIの受信を有効化している場合、受信起点の自動応答が動作しないことがあります。自動応答を使うシナリオでは、受信の競合がない構成をご確認ください。
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