セグメント配信において「ラベルの付与・除去”のみ”」が可能になりました。
アップデート概要
今回のアップデートにより、サブスクラインのセグメント配信機能におけるコンテンツ設定が任意化され、ラベルの付与や除去のみを行う配信が可能になりました。
背景と目的
この機能改善が行われた背景には、以下の目的があります。
- より柔軟なセグメント管理を実現するため。 コンテンツの配信を必ずしも行わずに、ユーザーへのラベル付与・除去だけを実施できるようにすることで、セグメント運用の自由度を高めます。これにより、必要に応じてラベル管理のみでユーザーをグルーピングし直すことが可能になります。
- 不要なコンテンツを送信せずにラベル整理・最適化を行うため。 ターゲットユーザーに対し無用なメッセージを送らずにラベルの追加・削除が行えるようになり、ユーザー体験を損ねることなく属性情報の整理が可能になります。
- マーケティング施策の高度化を支援するため。 コンテンツを送らずラベル管理のみを行えることで、より細かいユーザーセグメントを構築し、後からピンポイントでコンテンツ配信するなど高度なマーケティング施策に役立てることができます。
主な変更点
- コンテンツ無しでラベル管理のみの配信が可能に。 従来はセグメント配信時に必ずメッセージなど何らかのコンテンツ設定が必要でしたが、本アップデートによりコンテンツを設定せずに配信を実行できるようになりました。これにより、ラベルの付与や除去だけを目的とした配信が可能です。
- ラベルの追加・削除を柔軟に設定可能に。 従来は配信時にラベルの「付与」のみ対応していましたが、今回の改善でラベルの削除も行えるようになりました。必要に応じて複数のラベルを追加したり、不要なラベルを一括で外したりといった柔軟な設定ができます。
- UIの変更: コンテンツ設定欄が任意項目となり、新規セグメント配信作成時にはこの欄がデフォルトで空欄になりました(スクリーンショット参照)。これにより、コンテンツを入力しないケース(ラベル管理のみ実施)の設定ミスを防ぎ、直感的に「コンテンツ無し」状態を把握できるようになっています。UI上ではコンテンツ欄に「任意」やプレースホルダー表示が追加され、必要な場合にのみ入力する形式に変更されています。
具体的な操作方法
コンテンツを送らずにラベル操作だけを行うセグメント配信の手順は以下の通りです。
操作手順:
- 「セグメント配信」画面を開く。 管理画面のメニューから「セグメント配信」機能を選択し、配信設定画面を開きます。
- ターゲットとなるセグメントを選択する。 配信対象とするユーザーセグメントを指定します。あらかじめ作成した条件付きセグメントや属性フィルターを用いて、送りたい対象グループをここで選びます。
- ラベルの付与・除去を設定する。 配信時に追加したいラベル、または外したいラベルを選択します。例えば、「関心あり」というラベルを付与したり、誤って付けられた「興味なし」というラベルを削除したりできます。必要に応じて複数のラベルを指定可能です。
- コンテンツの送信を行わない場合、コンテンツ設定を空のままにする。 今回のアップデートによりコンテンツ欄は空欄のままでも先に進めます。メッセージ等を配信しない場合は、あえて何も入力せず空欄であることを確認してください(コンテンツを入力すると通常通りその内容が配信されます)。
- 配信スケジュールを設定して送信する。 配信日時を即時または日時指定で設定し、「配信実行」をクリックします。コンテンツ無しの場合でも、この操作で選択したラベルの付与/除去がターゲットユーザーに対して実行されます。
想定ユースケース
新しいセグメント配信機能は、以下のようなユースケースで特に有効です。
POINT:
- ターゲットユーザーの分類だけを行いたい場合: 例えば、特定のアクション(例: 購買やクリック)を取ったユーザーに「関心あり」ラベルを付与するケースです。この場合、あえてメッセージを送信せずラベル付けのみを行うことで、ユーザーに余計な通知をせずにセグメント分類ができます。
- マーケティングキャンペーンの準備段階: 例として、後日行うキャンペーンの対象者にあらかじめタグ(ラベル)を付けておき、キャンペーン開始時にパーソナライズしたメッセージを配信するといった使い方です。事前にラベルでユーザーを仕分けしておくことで、キャンペーン当日の配信をスムーズに行えます。
- 誤って付与されたラベルの修正: 例えば、本来「興味あり」であるユーザーに誤って「興味なし」のラベルを付与してしまった場合、そのラベルを一括で削除する操作が可能です。コンテンツを送らずにラベルだけ修正できるため、ユーザーに混乱を招く心配がありません。
影響範囲と注意点
今回の変更に伴い、利用者の方が注意すべきポイントや影響範囲は以下の通りです。
Tips:
- コンテンツ配信を行う場合は手動入力が必要: コンテンツ欄がデフォルトで空欄となったため、従来のようにメッセージ等を配信したい場合は、自らコンテンツを入力する必要があります。うっかり未入力のまま配信しないように注意してください(未入力の場合はラベル操作のみが実行されます)。
- ラベル設定内容の事前確認を推奨: ラベルの付与・除去のみを実行できるようになったことで、意図しないラベル操作にも注意が必要です。配信前に設定したラベルが正しいか、不要なラベルを誤って付与/削除していないかを十分確認しましょう。
- 既存のセグメント配信設定への影響: 既に作成済みのセグメント配信シナリオについては従来通りで変更はありません。ただし、新規にセグメント配信を作成する際は、コンテンツ欄が初期状態で未設定(空)となる点に留意してください。必要に応じてコンテンツを入力する運用に切り替えることになります。
まとめ
今回のアップデートにより、セグメント配信機能の柔軟性が大幅に向上し、ラベル管理の利便性が高まりました。コンテンツを配信せずにターゲットユーザーの属性情報を整理できるため、ユーザー管理とマーケティング施策をより効率的かつ効果的に行うことができます。ぜひ新機能を活用して、ターゲット管理の強化とマーケティングの最適化にお役立てください。
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