入退室時に滞在時間に応じた課金が可能になりました。
新機能の概要
この度、サブスクラインの管理画面に新機能「滞在時間に応じた課金」を追加しました。チェックイン(入室)とチェックアウト(退室)の記録をもとに、顧客の滞在時間に合わせた料金を自動算出・請求できるようになります。施設利用料を時間単位で細かく設定できるため、これまでスタッフが手動で行っていた滞在時間の計測や料金計算の手間を大幅に削減できます。
本機能により、サウナ・スパやコワーキングスペースなど滞在時間によって料金が変動するビジネスモデルでも、柔軟な課金体系をシステム上で簡単に実現可能です。LINEを利用したセルフチェックイン/アウト機能と組み合わせることで、顧客の入退室管理から課金までを一貫してデジタル化し、自動化することができます。
具体的な機能と設定方法
滞在時間に応じた課金機能は、サブスクライン管理画面上で簡単に設定できます。
- プランの選択: 管理画面メニューから「プラン管理」を開き、時間課金を設定したいプランを選択します。
- 編集画面へ移動: チェックインルールの「チェックアウトを可能にする」を有効化します。
- 滞在時間設定へ移動: 滞在課金設定の「有効にする」を選択します。
- 料金テーブルの追加: 利用料金テーブルに設定したい滞在時間区分と、それに対応する利用料金を入力します。例えば「1時間まで:1980円」「3時間まで:3980円」「3時間超:5980円」といった形で、複数の時間区分と料金を自由に登録できます。
- 設定内容の保存: 必要な時間区分と料金をすべて入力したら、[保存]ボタンをクリックします。これで当該プランにおける滞在時間課金のルール設定は完了です。
以上の設定により、プランごとに異なる時間課金ルールを持たせることも可能です。時間単位の従量課金や、一定時間ごとの定額料金など、施設の料金体系に合わせて柔軟にカスタマイズできます。設定後は、顧客がQRコード読取のチェックイン/チェックアウトで入退室を行った際に、登録した料金テーブルに基づいて利用料金が自動計算されるようになります。
料金の自動計算と加算の仕組み
本機能により、チェックアウト時の料金計算と請求処理が自動化されます。顧客が来店すると、まず入口に設置されたQRコードをスマートフォンのLINEアプリで読み取ることでチェックインが完了します。退店時には同様にQRコードを読み取ってチェックアウトを実行します。これらの操作は顧客自身がLINE上のミニアプリ(デジタル会員証)で行うため、受付での対面処理は必要ありません。
顧客のチェックアウトが記録されると、システムはチェックイン時刻とチェックアウト時刻から滞在時間を自動算出し、あらかじめ設定した料金テーブルと照合して該当する利用料金を計算します。計算された料金は即座にその顧客の請求情報に加算され、管理画面の「チェックイン履歴」に滞在時間および料金項目として反映されます。
例えば、2時間15分滞在した場合でもシステムが自動で正確な滞在時間を認識し、設定ルールに基づき料金を決定します(※端数の取り扱いは設定した時間区分に準拠)。スタッフが電卓で計算したり、オーバーステイを見逃したりする心配はもうありません。算出された利用料金は、あとは顧客に請求するだけの状態になりますので、キャッシュレス決済を導入している場合はそのまま登録済みのクレジットカードへ自動課金したり、あるいはLINEのクイック請求機能を使って支払い依頼メッセージを送信したりすることも可能です。
このように、滞在時間に応じた課金機能を活用することで、利用時間の計測から金額算出、請求までの一連のプロセスが自動化されます。不正や計算ミスなく適切な料金徴収が行えるため、取りこぼしのない収益管理が実現します。また、ユーザー側も退店時の精算待ち時間が減り、スムーズに施設を後にできるため満足度の向上につながります。
無人サウナ施設での活用事例紹介
新機能の効果を分かりやすく示す例として、無人サウナ施設のケースをご紹介します。2024年に開業した同店では、滞在時間に応じて料金が変動する課金モデルを採用しています。例えば、 1時間まで1,980円、1~3時間まで3,980円、3時間以上5,980円という料金設定を導入しており、利用者の滞在時間に合わせて段階的に料金が上がる仕組みです。
無人サウナ施設ではサブスクラインINEミニアプリ型デジタル会員証を活用し、来店前に公式LINEアカウントで会員登録を行ったお客様にQRコード式のデジタル会員証を発行しています。来館時はそのQRコードを受付のタブレットにかざすだけでチェックイン完了、退館時も同じコードを読み取ることでチェックアウトと決済処理までシームレスに行えます。今回の新機能により、同店スタッフは各利用者の滞在時間を逐一確認することなく、自動計算された適切な料金を請求するだけで済むようになりました。
この仕組みにより、無人サウナ施設ではスタッフの業務負荷を軽減しつつ、利用者一人ひとりの滞在時間に見合った公平な課金を実現しています。利用者側も「時間内に退館しなければ追加料金が…」といった心配をする必要がなく、延長したい場合も手続きなしでそのまま滞在を続けられるため、結果的に客単価の向上にもつながっています。デジタル技術を活用したスムーズな入退館とキャッシュレス決済は利用者からも好評で、最先端のユーザー体験を提供する施設として注目を集めています。
無人サウナ施設の事例は、滞在時間課金モデルの有効性と本機能の実用性を示す好例と言えるでしょう。このような都市型スパ以外にも、 時間貸しのコワーキングスペースやネットカフェ、24時間ジムのビジター利用、貸し会議室やカラオケボックスなど、「利用時間に応じて料金を課金したい」あらゆる業種の施設で本機能をご活用いただけます。従来は煩雑だった時間課金もサブスクラインなら容易に導入できますので、自社サービスへの応用についてぜひ検討してみてください。
実際の管理画面・LINEの表示例
最後に、管理画面およびユーザー側(LINEアプリ)の表示例を確認してみましょう。以下の管理画面スクリーンショットでは、「プラン」の編集画面にて先述の料金テーブルを設定している様子がわかります。例えば無人サウナ施設のケースでは、図のように「1時間まで:1980円」「3時間まで:3980円」「3時間超:5980円」と時間区分と料金を登録しています。このように複数の時間帯と金額が一覧で表示され、直感的に設定内容を把握できます。
また、管理画面の「チェックイン履歴」画面の例では、ある顧客のチェックイン日時とチェックアウト日時、滞在時間、そして自動計算された利用料金が記録されています。スタッフはこの履歴画面で各顧客の滞在時間と課金額を後から確認でき、請求や売上分析にも役立てることができます。
次に、LINEアプリ上のユーザー画面例です。利用者が施設のLINE公式アカウント上で会員登録を済ませると、LINE上にデジタル会員証(QRコード)が表示されます。チェックイン時にはそのQRコードを読み取ることで「チェックイン完了」のメッセージがLINE上に届きます。退館時にチェックアウト処理が行われると、図のように「ご利用ありがとうございました。滞在時間:◯◯時間◯◯分、料金:◯◯円」といった内容の通知がユーザーのLINE上に表示され、キャッシュレス決済の場合はそのまま登録済みカードで支払いが完了します。
これらの画面例からも分かるように、管理者側では細かな料金ルールの設定と履歴確認が容易に行え、ユーザー側ではスマホで簡単にチェックイン/アウトと決済まで完結できます。専用端末やアプリを新たに開発・配布する必要もなく、馴染みのあるLINEアプリ上で完結するため、事業者・利用者双方にとって導入ハードルが低いのも利点です。
サブスクラインでは今後も、様々な業態のビジネスニーズに応える機能拡張を行ってまいります。今回追加した滞在時間に応じた課金機能もぜひご活用いただき、収益アップと業務効率化にお役立てください。現在サブスクラインをご利用でない企業様も、この機会に導入をご検討いただければ幸いです(以下のフォームから30日間無料トライアルをお試しいただけます)。
コメント