広告でLINEの友だちは増えた。けれど「どの広告から増えたのか」「増えた友だちが売上につながったのか」までは見えない。これはLINE集客でよく止まる地点です。媒体の自動最適化を回すには、友だち追加や購入をコンバージョンとして広告媒体へ返す必要があります。本記事は、LINE広告の計測手段を3つのレイヤーに整理し、計測専用ツール(アドエビス/L-TRACK/L-ad/Linetrace/CAPiCO)と配信CRM側の計測機能を、各社の公開情報ベース(取得日 2026-06-27)で比較します。
- なぜLINEの友だち追加計測はズレるのか
- LINE広告計測の3レイヤー(流入計測・CAPI・個人への紐付け)
- 主要ツール比較表
- 計測専用ツールの特徴(アドエビス/L-TRACK/L-ad/Linetrace/CAPiCO)
- 「計測だけ」では足りない理由と、目的別の選び方
先に結論。「流入経路を測る」だけならほとんどのツールが対応します。差がつくのは、計測した成果を広告媒体へ返す(CAPI)こと、そして流入を友だち個人に紐づけて以後の配信・育成までつなぐことの2点。計測専用ツールは前者に強く、後者は持ちません(別の配信ツール併用が前提)。計測から育成までを1つで完結したいなら、その設計を備えた製品を選ぶことになります。
なぜLINEの友だち追加計測はズレるのか
LINE公式アカウントの友だち追加は、広告クリックから着地までの間にLINEアプリへ遷移します。広告媒体に貼ったタグだけでは、クリックと友だち追加を最後までつなげにくい。さらに3rd party cookieの規制で、クリックと追加の突合が切れやすくなっています。
その結果、媒体の管理画面に出るコンバージョン数と、実際の友だち追加数がズレます。ズレたまま運用すると、媒体の機械学習に正しい成果が渡らず、配信の最適化も鈍ります。だから「友だち追加が完了した地点での計測」と「そのコンバージョンを媒体へ返す仕組み(コンバージョンAPI=CAPI)」が必要になります。

LINE広告計測の3レイヤー
ツールを選ぶ前に、計測を3つの層に分けて考えると整理できます。
レイヤー1:流入経路分析
どの広告・QR・URLから友だちになったかを記録する層。ほぼすべてのツールが対応します。
レイヤー2:広告媒体へのCV送信(CAPI/ポストバック)
友だち追加や購入を、Google・Meta・Yahoo!・TikTok・LINE等のコンバージョンとして送り返す層。媒体の自動最適化に直結します。ここで対応媒体の広さと方式(CAPI対応か)に差が出ます。
レイヤー3:個人への紐付け→育成
流入を「友だち個人」に紐づけ、そのデータで以後のセグメント配信・ステップ配信まで育てる層。多くのツールはレイヤー1〜2で止まります。3まで自前で持つかどうかが、計測ツールと配信CRMの分かれ目です。
LINE広告計測ツール 比較表
| 観点 | サブスクライン | 計測専用ツールアドエビス/L-TRACK/L-ad/Linetrace/CAPiCO | LINE配信CRMLステップ/エルメ/Liny |
|---|---|---|---|
| 友だち追加の流入経路計測 | ◯ | ◯本業 | ◯上位プランで対応も |
| 広告媒体へのCV送信(CAPI) | ◯Meta・X・Yahoo・TikTok | ◯媒体網羅が強み | △Google/Meta中心・限定 |
| 流入を友だち個人に紐付け | ◯ | ✕計測で完結 | ◯ |
| 紐付けた個人へのセグメント/ステップ育成 | ◯ | ✕別の配信ツール前提 | ◯ |
| APIがある任意のASP/CRM/計測基盤へ連携 | ◯汎用ポストバック | △連携先は製品依存 | △ |
| 計測から育成まで1ツールで完結 | ◯ | ✕ | △計測/媒体網羅は弱い |
| 料金の目安 | 初期0円〜/月9,800円〜計測も配信も込み | 月1万〜5万円+従量+別途配信ツール | Lステップ プロ 月32,780円〜 等 |
◯=標準対応/△=限定・上位プラン・外部連携/✕=非対応・公開情報なし。各社公式の公開情報ベース(取得日 2026-06-27)。料金・仕様は改定されることがあるため、各社最新情報をあわせてご確認ください。
計測専用ツールの特徴
「友だち追加の計測と、媒体へのCV返し」に特化したツール群です。3rd party cookieに依存しない計測(友だち追加地点での計測や1st party cookie)を訴求点にする点が共通します。
アドエビス(AD EBiS)/ CAPiCO ― イルグルム
アドエビスは汎用の広告効果測定プラットフォームで、LINE友だち追加計測は2024年に加わった一機能です。CAPI連携はセット提供の「CAPiCO」が担い、LINE・Meta・Google・Yahoo!・TikTokの主要5媒体へ一括で対応します。料金は初期0円、計測本体は月5万円規模から(CAPiCOは別)。広範なデータ基盤(CDP・CRM・BI)との連携が強みです。出典:ebis.ne.jp / capi-co.net
L-TRACK(エルトラック)― SVC
LINE友だち追加計測の専用ツール。1つのLPで複数の流入経路を計測でき、CAPI連携はGoogle・Meta・TikTok・LINE広告に対応します。料金は初期0円・月15,000円+友だち追加数×10円の従量。育成機能は持たず、Lステップ・エルメ等との併用を明示しています。出典:line-track.com
L-ad(エルアド)― CATS
広告のコンバージョン数と実際の友だち追加数のズレ解消を主目的にした計測ツール。ミニアプリ内の購入・申込まで計測でき、CAPI連携は媒体ごとのオプションとして提供されます。料金は初期0円・基本5万円規模から。出典:markecats.co.jp
Linetrace ― ぱぱらくLab.
Cookie方式の友だち追加CV計測ツール。GTMタグ1行で導入でき、CAPIはMeta・Google・Yahoo!広告に対応します(TikTok・LINE広告への直接送信は対象外と自社明記)。料金は月10,000円+広告アカウント連携3,000円。出典:linetrace.io
共通する強みと限界
これらは「計測の正確さ」と「媒体CAPIの網羅性」に強みがあります。一方で、流入を友だち個人に紐づけて以後のセグメント配信・ステップ配信まで育てる機能は、いずれも自前では持たず、Lステップ・エルメ等の配信ツール併用が前提です。つまり計測ツール+配信ツールの二段構えになります。
配信CRM側(Lステップ・エルメ・Liny)の計測機能
配信ツール側にも流入経路分析はあります。Lステップは流入経路分析を備え、2025年の広告連携機能でGoogle・Meta広告へのコンバージョン連携にも対応しました(最上位のプロプラン以上が条件・月32,780円〜)。育成は本業なので強い一方、媒体CAPIの網羅性は計測専用ツールに譲ります。エルメ・Linyも流入計測は持ちますが、媒体へのCV送信はタグや限定的な自動連携が中心です。出典:linestep.jp / lme.jp / line-sm.com
「計測だけ」では足りない理由
計測専用ツールを入れると、広告の成果は正確に見えるようになります。ただ、見えた成果を売上に変えるのは、その先の配信・育成です。計測ツールは計測で完結し、流入を友だち個人に紐づけて育てる工程は別ツールに渡す。さらにLINEで予約・会員証・サブスク決済まで行うなら、それぞれ別の契約が積み上がっていきます。ツールが増えるほど、連携の手間と顧客データの分断が増えます。

サブスクラインの広告計測・成果連携
サブスクラインは、計測から育成までを1つの基盤でつなぐ設計です。
- 流入計測:計測リンク・QR・友だち追加経路を、友だち単位で記録します。
- 媒体へのCV送信:Meta・X(旧Twitter)・Yahoo!・TikTokへサーバ間でコンバージョンを送信。GoogleはオフラインコンバージョンのCSV取り込みに対応します。
- 任意のASP・計測基盤へ連携:汎用ポストバックで、APIがある外部ツールへもコンバージョンを送れます。固定の対応媒体に縛られません。
- 個人への紐付け→育成:流入を友だち個人に紐づけ、そのままセグメント配信・ステップ配信で育成します。予約・会員証・サブスク決済・ポイントも同じ基盤の上にあります。

「計測ツール+配信ツール+決済ツール」と積み上げる代わりに、1契約で計測から育成・販売までを動かせるのが違いです。詳しくは どの広告媒体と連携できますか、アフィリエイト広告ASPの成果計測 もご覧ください。
目的別の選び方
計測の精度・媒体網羅を最優先で、配信ツールはすでにある場合:アドエビス・L-TRACK・Linetrace等の計測専用ツールを併用するのが合います。
計測から育成、さらに予約・会員証・決済まで1本化したい場合:計測と育成を同じ基盤で持つサブスクラインが向きます。ツールの数と連携工数を抑えられます。
よくある質問
Q. LINEの友だち追加を、広告のコンバージョンとして計測できますか?
はい。友だち追加が完了した地点で計測し、そのコンバージョンを広告媒体へ送り返すこと(CAPI/ポストバック)で計測できます。媒体のタグだけでは追いきれないため、計測ツールや、CAPIを備えた配信基盤を使います。
Q. CAPI(コンバージョンAPI)とは何ですか?なぜ必要ですか?
サーバー間でコンバージョンを広告媒体へ送る仕組みです。cookie規制でブラウザ側の計測が弱くなったため、サーバー側から成果を返すことで、媒体の自動最適化に正しいデータを渡せます。
Q. L-TRACKやアドエビスのような計測ツールと、サブスクラインの違いは?
計測専用ツールは「測って媒体へ返す」までが役割で、流入を友だち個人に紐づけて以後の配信・育成までは行いません(別の配信ツール併用が前提)。サブスクラインは計測から個人への紐付け、育成、予約・決済までを同じ基盤で行います。
Q. サブスクラインはどの広告媒体に対応していますか?
Meta・X・Yahoo!・TikTokへサーバ間でコンバージョンを送信し、Googleはオフラインコンバージョンに対応します。さらに、APIがある外部ツールへは汎用ポストバックで連携できます。
Q. 計測ツールと配信ツールは分けるべきですか?
すでに配信ツールが定着していて計測だけ強化したいなら、計測専用ツールの併用が合理的です。これから整える、または運用を1本化したいなら、計測と育成を同じ基盤で持つ製品のほうが、連携工数とデータ分断を抑えられます。
※ 本記事の比較は各社の公開情報に基づく傾向です。「要問い合わせ」の製品は記載外の機能を含む場合があります。料金・仕様は改定されることがあるため、導入検討時は各社の最新情報をご確認ください。取得日:2026-06-27。