saveReferer と referer の違いは?

saveReferer=true:現在のURLクエリを整形して refererId として保存(ログ記録あり)
referer=true:保存済みの refererId を読み出し、遷移先URLに付与(保存処理なし)
POINT
保存と再利用の役割が分かれているため、初回保管時は「saveReferer」後続ページへの引き継ぎは「referer」を使い分けます。

用語の整理

  • refererId:トラッキング用に整形・保管されるクエリ文字列(例:ad=summer&cid=789)。
  • 保存先:LIFF 用 LineConfig API(PATCH /line/line-config/:id/referer-id)。
    LINE Config User に紐づけて保管します。
  • サーバー更新:line_config_users.refererId を更新し、同時に referer_log に履歴を残します(既存値と同一なら更新スキップ)。

動作フロー

A. saveReferer(保存)


通常レイアウトの LIFF で saveReferer=true が指定された場合の処理フロー
  1. ユーザーが saveReferer=true 付きの LIFF URL を開く。
  2. 現在のクエリから saveRefererlineConfigIdpopupReportId を除外して整形。
  3. 整形結果を refererId として PATCH /line/line-config/:id/referer-id に保存(LINE Config User に紐づく)。
  4. サーバー側で line_config_users.refererId を更新、referer_log に履歴を記録(同一値はスキップ)。
  5. 以後、後続処理や集計で参照可能に。

B. referer(再利用・連携)

Tips
これは保存処理を行いません。保存済みの refererId を「転送用ページ」で読み出して、遷移先URLに付け直す役割です。
  1. ユーザーが referer=true 指定の LIFF「transfer」ページにアクセス。
  2. lineConfigId が分かっている場合、/line/line-config/:id/line-config-user から refererId を取得。
  3. refererId& で分解・バリデーションして queries 配列へ格納。
  4. リダイレクト先URLのクエリに付与して遷移(既存クエリがある場合はマージ)。
  5. 新しい値の保存は行わない(あくまで再利用)。

サンプル

1) 初回保管(saveReferer)

アクセスURL(例)
https://example.com/liff?saveReferer=true&lineConfigId=123&popupReportId=abc&ad=summer&cid=789保存される refererIdad=summer&cid=789
saveRefererlineConfigIdpopupReportId は保存対象から除外

2) 再利用(referer)

transfer ページ(例)
https://example.com/transfer?referer=true&lineConfigId=123&to=https%3A%2F%2Fshop.example.com%2Fcampaignリダイレクト先(例)
https://shop.example.com/campaign?ad=summer&cid=789

よくある質問

Q1. referer=true だけで新しい値を保存できますか?

いいえ。referer=true は保存済みの値を付け直すだけです。初回の保管は saveReferer=true を利用してください。

Q2. lineConfigId が無い場合は?

保存/参照対象の LINE Config User が特定できないため、refererId の取得・付与が行えません。

Q3. 同じ refererId が既にある場合は?

既存値と同一の場合、保存更新はスキップされます(履歴の重複記録も避けます)。

Q4. どこに保存されますか?

LIFF 用 LineConfig API(PATCH /line/line-config/:id/referer-id)により、LINE Config User に紐づけて保存し、referer_log に履歴を残します。

Q5. 外部サイトにも引き継げますか?

はい。transfer ページが refererId を遷移先URLのクエリに付与するため、別ページや外部サイトに連携できます。

導入・運用のヒント

POINT

  • 保存対象のクエリは最小限に(機微情報は含めない)。
  • 値は URL エンコード・バリデーションを徹底。
  • ログ(referer_log)を活用し、流入経路の集計・ABテストに活かす。

テスト手順(チェックリスト)

  1. saveReferer=true 付き URL にアクセスし、line_config_users.refererId が更新されたか確認。
  2. 同一値で再アクセスし、更新スキップ(履歴重複なし)を確認。
  3. referer=true の transfer ページから、遷移先URLに refererId が正しく付与されるか確認。
  4. 既存クエリとのマージ、URL エンコードの崩れが無いか確認。
  5. 集計基盤で referer_log が期待通りに計上されるか確認。

導入の流れ
  • 保存対象のクエリ整理
  • LIFF URL 設計(通常/transfer)
  • API 接続設定(PATCH/GET)
  • 検証・本番反映
主なユースケース
  • 広告流入のキャンペーン引き継ぎ
  • クーポン配布ページ → 購入導線
  • 会員登録 → マイページ遷移

 

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