サブスクラインとA8.netを連携してLINE経由CVを成果計測する方法

サブスクラインとA8.netを連携してLINE経由CVを成果計測する方法

導入

サブスクラインとA8.netの連携の概要: サブスクラインは、LINE公式アカウントを活用したマーケティングプラットフォームであり、LINE上で発生したコンバージョン(CV)情報を外部の広告プラットフォームやアフィリエイトASPに連携できます。特に国内大手ASPのA8.netともシームレスに連携可能で、LINE友だち追加の成果や、友だち追加後に発生した予約や購入などの成果をA8.netへ通知し、正確な成果計測を実現します。

成果連携(成果計測)の仕組み: 従来、広告経由でWebサイトのLPからLINE友だち追加へ誘導した場合、その後の予約・申込などのCVを広告媒体別に追跡することは困難でした。
サブスクラインではこの課題を解決するため、LIFFを利用したトラッキング技術(特許取得済)を用いて広告クリックからLINE友だち追加、さらにLINE内CV達成まで一気通貫でユーザーの行動を追跡します。
具体的には、広告のリンク先に トラッキング対応LIFF URLを使用し、ユーザーが広告をクリックした時点で専用のLIFFアプリがユーザーの来訪情報(流入元やパラメータ)を記録、その後LINEの友だち追加画面へ遷移させます。
そしてユーザーがLINE上で予約や購入などのコンバージョン行動を完了すると、サブスクラインからそのCVデータを広告媒体へサーバーサイドでポストバック通知します。
この一連の流れにより、「どの広告から流入し、どの経路でCVしたか」を正確に把握できるのです。

なぜポストバック通知が必要なのか: LINE経由のコンバージョンを正しく計測するには、サーバーサイドでのポストバック通知が欠かせません。ブラウザのCookieに依存する従来型の計測では、ユーザーがLPからLINEアプリに移動する段階でCookieが失われたり、途中離脱によりデータ欠損が起きやすいという問題がありました。
サブスクラインではサーバーサイド計測の仕組みによってCookie規制下でも安定した成果計測が可能となっており、LINE上のユーザー行動を逃さず記録してA8.netに成果データを送信します。
ポストバック通知を用いることで、ブラウザを介さず直接A8.netのシステムにコンバージョン情報を伝達できるため、計測漏れを防ぎ広告効果を正しく評価できるのです。

設定手順

本ページでは、サブスクラインでLINE経由のコンバージョンを取得し、それをA8.netに成果として連携するための具体的な設定方法を解説します。主にサブスクライン管理画面上の自動応答機能を使って、コンバージョン発生時にA8.netへポストバック通知を行う設定を行います。

  1. A8.netの準備: あらかじめA8.net側でセッション計測(サーバーサイドの成果計測)の設定を行い、広告主用の プログラムID (PID)を確認します。A8.netでは成果通知用のURLにこのPIDを含める必要があるため、自社のPID(例: s1234567890123のような形式)を把握しておきましょう。
  2. トラッキング用LIFFの発行: サブスクライン管理画面でLINE公式アカウントやLIFFアプリを連携
    (参考:サブスクラインとLINEの連携手順)し、 トラッキング用LIFF URLを発行します。
    このURLは後述するように広告のリンク先として利用し、ユーザーの流入元パラメータ(例えばA8のクリックID)を取得するためのものです。
  3. 自動応答の作成: サブスクライン管理画面で、コンバージョン発生時にトリガーされる自動応答を作成または編集します。
    例えば、友だち追加を成果とみなす場合はこのような自動応答(LINE友だち追加による広告媒体への成果計測設定方法)を、外部予約フォームでの予約完了時(サンクスページ遷移時)を成果とみなす場合はこのようなタグ設置&自動応答(外部ページでのCVをトリガーにサブスクライン経由で広告媒体へ成果計測する際の設定方法)を設定します。
    自動応答のタイトルやトリガー条件(キーワードやシナリオ完了時など)を適切に設定し、 成果条件となるシチュエーションで動作するようにします。
  4. ポストバック通知URLの設定: 自動応答メッセージの設定項目内にある「ポストバック通知URL(ソケット通信用URL)」欄に、A8.netへの成果通知用URLを登録します。
    A8.netのセッション計測用成果通知フォーマットに従い、以下のようなURLを入力してください(改行せず1行で入力します)。
https://px.a8.net/a8fly/earnings?a8={referer.a8}&pid=##A8.net-PID##&so={line_user.hashId}&si=1-1-1-a8&currency=JPY

上記の ##A8.net-PID##の部分は、自社のA8.netのPIDに置き換えてください。例えばPIDが s1234567890123であれば、 pid=s1234567890123とします。またパラメータの意味は以下の通りです。

  • a8={referer.a8}: A8.netのクリック識別子(A8パラメータ)を差し込みます。サブスクラインではトラッキングLIFF経由で取得した流入元パラメータを {referer.〇〇}という形式で参照でき、A8の場合デフォルトで a8というキーにクリックIDが格納されます。これにより、ユーザーごとにユニークなA8クリックIDが成果通知に含まれます。
  • pid=...: A8.netで割り当てられたプログラムIDを指定します。先述の通り ##A8.net-PID##部分に実際のIDを設定してください。
  • so={line_user.hashId}: サブスクライン側で発行されるLINEユーザーごとのハッシュIDを注文番号相当の値として設定します。これにより、同一ユーザーの重複成果送信を防ぐことができます。
  • si=1-1-1-a8: 成果の詳細情報を表すパラメータです。A8.netの仕様では「単価-数量-売上-商品コード」の形式になっています。今回のケースでは課金が発生しないリード獲得等と想定し、ダミーとして 1-1-1-a8を指定しています(「単価1円の商品を1個、売上1円、商品コードa8」という形式)。プログラムに応じて適宜値を変更することも可能ですが、通常はこのままで問題ありません。
  • currency=JPY: 通貨コードです。日本円で計測するため JPYを指定します。

入力したURLに誤りがないことを確認したら、自動応答メッセージの設定を保存します。
以上でサブスクライン側の設定は完了です。あとは実際にユーザーが広告経由でLINEに友だち追加し、設定した成果条件(例えば友だち追加直後や予約完了時)に達した際に、サブスクラインからA8.netへ成果がポストバック通知されます。

LIFF URLの活用

サブスクラインで成果計測を行う鍵となるのが、 トラッキング対応LIFF URLの活用です。
これは広告のリンク先として設定する特殊なURLで、ユーザーの流入元情報を記録した上でLINEの既定の画面(友だち追加画面や任意のWebページ)に転送する仕組みを持っています。トラッキング対応LIFF URLを正しく利用することで、LINE友だち追加やLINE内コンバージョンを広告別に計測しやすくなります。

トラッキング対応LIFF URLの概要: 広告運用でユーザーをLINEに誘導する際、通常は「友だち追加用URL」を直接リンク先に設定しますが、それだと広告のクリックIDやキャンペーン情報が取得できません。
そこで、サブスクラインが提供する 専用LIFFアプリ経由のURLを使います。ユーザーが広告をクリックすると一旦LIFFアプリ(サブスクライン側の中継ページ)が起動し、そこでURLに含まれるパラメータ(例えばA8のクリックIDやUTMパラメータなど任意のキー&バリュー)をサーバー側で保存します。保存後、自動的にLINEの友だち追加画面や指定のWebサイトURLへ遷移させるため、ユーザー体験を損ねることなく計測が可能です。

URLのフォーマットとサンプル: トラッキング対応LIFF URLは以下のフォーマットで構成されます。

https://liff.line.me/
		{liffId}/transfer/?saveReferer=true &lineConfigId=
		{lineConfigId} &{任意のkey}={任意のvalue} &url=
		{遷移先URL}

各部分の意味は次の通りです。

  • {liffId}: サブスクライン管理画面で発行されるLIFFアプリのIDです。固有の英数字列になります。
  • lineConfigId: サブスクライン側で対象となるLINE公式アカウントを識別するIDです。発行された値を指定します。
  • {任意のkey}={任意のvalue}: 任意のクエリパラメータを指定できます。例えばA8のクリックIDを渡す場合は a8={クリックID}のように設定します。複数のパラメータを渡すことも可能です。
  • url={遷移先URL}: ユーザーを最終的に遷移させたい先のURLを指定します。友だち追加をさせたい場合はLINE公式アカウントの友だち追加用URLを、外部サイトに誘導したい場合はそのページのURLを入れます。

フォーマット例: 実際の例として、A8.netの広告リンクからサブスクラインのトラッキングLIFFを経由してLINE友だち追加へ誘導するケースを考えます。広告のリンク先に以下のようなURLを設定します。

https://liff.line.me/1650001234/transfer/?saveReferer=true&lineConfigId=1234567890 &a8={クリックID}&url=https://line.me/R/ti/p/@YOUR_ACCOUNT_ID

上記では、 {クリックID}の部分にA8.netから付与される実際のクリック識別子が入ります。ユーザーが広告をクリックすると、このLIFF URLが開かれサブスクライン側で a8パラメータの値(クリックID)が記録されます。そして直ちに urlで指定したLINE友だち追加用のURL( https://line.me/R/ti/p/@YOUR_ACCOUNT_ID 等)へリダイレクトされます。結果としてユーザーはスムーズにLINE友だち追加画面に遷移し、その裏で広告の識別子がサブスクラインに紐付けられる形になります。

友だち追加やコンバージョン計測への活用: トラッキング対応LIFF URLは、LINE友だち追加の計測だけでなく、その後のコンバージョン計測にも役立ちます。
例えば友だち追加後にユーザーがLINE上で予約や申込を行った場合でも、当初記録された流入元パラメータ(A8のクリックID)がユーザー情報に保持されています。
サブスクラインではユーザー毎に「リファラー情報」を保持しており、管理画面のユーザー詳細からどの広告経由で来たかを確認できます。自動応答シナリオで成果条件を満たした際には、そのユーザーのリファラーデータを利用して前述のポストバック通知が行われ、A8.net側で成果として計上されます。
つまり、 広告のクリックからLINE友だち追加、そしてLINE上のコンバージョン達成まで、一連のプロセスを途切れることなく計測できるのです。

なお、外部サイトへの遷移を伴う場合(例えばLINE上のトークから別サイトのフォームに飛ばす等)も、同様に transfer/?referer=trueを使用したURL構成にすることでパラメータを引き継いだままブラウザへ誘導できます。
※遷移先URLにすでに「?」が含まれている場合は、「?」を「&」に置き換えてパラメータを付与する点に注意してください。

トラブルシューティング

成果が計測されない場合の対処法

設定完了後にA8.net側で成果が計上されない場合、以下のポイントを確認してください。

  • トラッキングLIFF URL経由で流入しているか: ユーザーが広告をクリックした際に、必ずサブスクライン発行のLIFF URLを経由してLINEに誘導されていることを確認します。例えば誤って直接LINEの友だち追加URLを広告リンク先に設定してしまうと、クリックIDが取得できず成果計測できません。ユーザー詳細画面でそのユーザーのリファラー情報にA8のパラメータが記録されているか確認するとよいでしょう。
  • 自動応答メッセージが正しく発火したか: コンバージョン発生時に対応する自動応答シナリオが動作していないと、ポストバック通知も行われません。例えば友だち追加時の成果計測なら、友だち追加直後のウェルカムメッセージが正常に送信されているか(ステータスが有効になっているか)を確認します。予約完了時等の成果であれば、そのシナリオの最後に設定した自動応答がちゃんと実行されたかログを確認してください。
  • ポストバックURLの設定ミスがないか: 自動応答に設定したポストバック通知URLに誤りがないか再チェックします。特に pidの値(自社のA8.net PID)が正しく置き換わっているか、 {referer.a8}{line_user.hashId}といった動的パラメータの表記が正しいかを確認してください。万一、指定した動的パラメータの値が取得できなかった場合、そのポストバック通知は実行されない仕様です。例えば {referer.a8}が取得できなければA8への通知自体行われませんので、値が入っていることが前提となります。
  • A8.net側の受け入れ設定: A8.netでサーバーサイド計測(セッショントラッキング)が有効になっているか確認します。通常、成果通知用URL( px.a8.net…)からの通信を受け付ける設定は標準でされていますが、プログラムごとの追加設定が必要な場合もあります。不明点があればA8.net担当者にお問い合わせください。
  • 重複成果やタイミング: 既に同じユーザーが成果計測されている場合、A8側で重複成果とみなされ計上されない可能性があります。 so={line_user.hashId}を利用しているのは重複防止のためですが、一度テストで計上されたユーザーを再度使い回すと成果が発生しないことがあります。その場合は新規のテストユーザーで試すか、soの値を一時的に変更して試してみてください。

設定時の注意点とポイント

  • 動的パラメータのキー確認: A8.netから付与されるクリックIDのパラメータ名は通常「a8」ですが、プログラム設定によって異なるキー名が使われる可能性があります。サブスクラインでは {referer.キー名}で参照しますので、自社のケースでキー名が異なる場合は適宜書き換えてください。
  • LIFF URLのパラメータ構成:
    saveReferer=truelineConfigIdは必須です。これらが抜けているとリファラー情報が保存されないので注意してください。また、複数の任意パラメータを付与する際は「&key=value&key2=value2…」のように連結します。遷移先URLにクエリが含まれる場合、先頭の「?」は「&」に変更するルールも忘れずに適用しましょう。
  • テスト時の計測: 設定後は実際に自分で広告リンクをクリックし、LINE友だち追加~成果発生まで試験することをおすすめします。サブスクライン管理画面のユーザー詳細でリファラーパラメータが記録されているか、A8.netのレポートに成果が反映されたか確認しましょう。反映には時間がかかる場合もありますので、少し待ってから確認してください。

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