サブスクラインの「トラッキング対応LIFF」と「自動応答」を組み合わせ、LINE公式機能に依存せず、友だち追加広告経由のユーザーを自動で識別 → その場でラベル付与。配信対象の切り分け・効果検証・LTV施策をワンストップに。
サブスクラインのみで 識別・ラベル・配信分岐 が完結。運用は“タグ付け待ち”の手作業ゼロへ。
導入前の課題
- 広告経由ユーザーを手作業で抽出・タグ付けしており、運用コストが高い
- 広告経由/自然流入の区別が曖昧で、配信の最適化が難しい
- 友だち追加後のウェルカムやオファーを、流入元に合わせて自動化したい
解決策(実装サマリー)
3ステップで完了
- トラッキング対応LIFFで広告クエリを保存
広告の遷移先に、以下のような transfer URL を設定。クリックID等のクエリを保持したまま友だち追加へ転送します。Tips
例:https://liff.line.me/{liffId}/transfer/?saveReferer=true&lineConfigId={lineConfigId}&src=aff&url={LINE友だち追加URL}
※src=aff
は広告経由の識別子例。任意の値に変更可。 - 自動応答で「src」等をトリガーにラベル付与
イベント:ポストバック/マッチ:部分一致/キーワード:src=aff
→ アクション:ラベル付与(例:友だち追加広告経由)。 - 友だち追加イベント時の分岐運用
イベント:LINE友だち追加 → 対象を「広告ラベル保有ユーザー」に限定して歓迎メッセージや特典を自動配信。
確認方法:ユーザー詳細の「リファラー情報」で保存されたクエリ(例:クリックID)を確認。必要に応じてユーザー一覧CSVで流入とユーザー情報の紐づけを出力。
運用設計のポイント
精度を保つシンプル設計
- 広告側で必ず識別用クエリ(例:クリックID、キャンペーンID)を付与
src
などのシグナルは 命名を固定(例:aff
=アフィリエイト AD)- ラベルは配信に使う最小限に限定(増やしすぎない)
ラベル付与は「初回流入時」に自動化し、以降は ラベルベースの配信グループ を活用。施策ごとのセグメントが明確になり、誤配信も防げます。
導入効果(定性)
- 手作業ゼロ化:広告経由ユーザーの抽出・タグ付けを完全自動化
- 配信精度向上:広告経由のみへ限定オファー/自然流入向けとはメッセージ差替え
- 可視化:キャンペーン別の流入比較やステップ配信の改善が容易に
- 拡張性:友だち追加検知をトリガーに、サーバー経由の成果連携(任意)にも対応
実装フロー
- 広告URLにクエリ付与
- トラッキング対応LIFFへ遷移設定
- 自動応答でラベル付与
- 友だち追加時に分岐配信
自動化の肝
- シグナル命名の統一
- 最小限ラベル設計
- 配信グループでの一元管理
よくある質問
- 既存配信に影響は? → ラベル条件を追加するだけでOK
- 複数媒体の区別は? → クエリ値を媒体別に定義
- 確認方法は? → リファラー情報/CSV出力で検証
導入条件・注意点
広告側でのクエリ付与が必須。クエリが無いと識別・自動ラベル付与は行えません。
- トラッキング対応LIFF/自動応答が利用可能なプランであること
- 広告遷移先のURLに識別用クエリを付与していること
- プライバシーポリシー・利用規約に基づいた取得・活用設計であること
まとめ
src
値の決定から始めてください。
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