サブスクラインとfelmat(フェルマ)を連携してLINE経由CVを成果計測する方法
導入
サブスクラインとフェルマの連携の概要:
サブスクラインは、LINE公式アカウントを活用したマーケティングプラットフォームです。LINE上で発生したコンバージョン(CV)の情報を外部の広告プラットフォーム・アフィリエイトASPに通知し、正確な成果計測を実現します。国内有数のASPであるフェルマ(felmat, Inc.)とも連携が可能で、LINE経由で発生したCVをフェルマに成果として通知し、レポート画面などで効果測定を行うことができます。
成果連携(成果計測)の仕組み:
広告からLINEへの誘導経路では、通常ブラウザのCookie計測が途切れやすいため、正確な広告成果計測が難しいという課題があります。しかしサブスクラインでは、トラッキング対応のLIFF URLを使い、広告クリック時に付与されたパラメータ(クリックIDなど)を保持しながらLINE友だち追加〜LINE内コンバージョンまで一貫して追跡します。
ユーザーがCV(予約や購入など)を完了すると、そのデータをサーバーサイドでポストバック通知し、フェルマ側に成果を反映させることが可能です。ブラウザを介さず直接成果情報を送るため、Cookie制限やブラウザ切り替えによる計測漏れを大幅に防げます。
設定手順
ここでは、サブスクラインでLINE経由のコンバージョンを取得し、フェルマに成果として連携する設定手順を解説します。サブスクライン管理画面の「自動応答」機能を利用し、コンバージョン発生時にポストバックを送る形でフェルマに成果を送信します。
- フェルマ(felmat)の準備:
・広告主側(あるいは代理店側)でフェルマの成果計測方法を確認し、必要な広告IDやパラメータを把握しておきます。
・フェルマの管理画面で、サーバーサイド経由の成果通知を受け取れるかどうか確認します(通常はASP側で標準的に受けられる設定になっていますが、不明点は担当者にご確認ください)。 - トラッキング用LIFFの発行:
サブスクライン管理画面でLINE公式アカウントおよびLIFFアプリを連携し、トラッキング対応LIFF URLを作成します。
これにより、ユーザーが広告をクリックした際に付与されるクリックIDやキャンペーン情報などをサブスクライン側で取得・保存し、LINE友だち追加画面や外部URLへ誘導ができます。 - 自動応答の作成:
サブスクライン管理画面の「自動応答」機能を使い、コンバージョン発生時に動作するシナリオを設定します。例えば下記のようなケースが考えられます。
・友だち追加を成果とみなす場合:ユーザーがLINE友だち追加した直後のタイミングで成果を発火する。
・LINE上での予約完了・購入完了を成果とみなす場合:外部フォームのサンクスページ到達や、Chatbot上の申し込み完了アクションをトリガーに成果を発火する。
自動応答のタイトルやトリガー条件を目的に合わせて設定したら、ポストバック通知(外部連携設定)を行う欄に移りましょう。 - ポストバック通知URL(ソケット連携URL)の設定:
自動応答の編集画面には「ポストバック通知URL(ソケット通信用URL)」という入力欄があります。ここにフェルマのサーバーサイド成果通知用URLを登録します。
フェルマで用いるソケット連携のURL形式が以下の通り提供されています。https://t.felmat.net/fmcvskt?adid=##プロモーションID##&fmcs={referer.fmcs}&uqid={line_user.hashId}
上記の
##プロモーションID##
の部分は、felmat(フェルマ)のプロモーションIDに置き換えてください。上記は一例です。実際のパラメータ名はフェルマの指示や広告案件によって変わる場合があります。サブスクライン管理画面では
{referer.任意のキー}
という形で広告クリック時に取得した値を参照できますので、広告流入時に付与したパラメータ名 と合わせて設定を行ってください。入力が完了したら、必ず保存して設定を反映させてください。これで、該当の自動応答が発火した際にフェルマへ成果通知が送られるようになります。
LIFF URLの活用
サブスクラインでLINE経由の成果計測を行ううえで重要なのが、トラッキング対応LIFF URLです。
広告のリンク先としてこのLIFF URLを設定することで、ユーザーが広告をクリックした瞬間に取得したパラメータ(クリックIDなど)をサブスクラインがサーバー側で記録し、その後LINEの友だち追加画面や任意のURLへ自動的に転送します。
トラッキング対応LIFF URLのフォーマット:
https://liff.line.me/ {liffId}/transfer/?saveReferer=true &lineConfigId={lineConfigId} &{任意のkey}={任意のvalue} &url={最終遷移先URL}
– {liffId}
: サブスクライン管理画面で発行されるLIFFアプリのID
– {lineConfigId}
: 対象のLINE公式アカウントをサブスクライン側で識別するID
– {任意のkey}={任意のvalue}
: 計測したいパラメータ(例:フェルマのクリックIDなど)を任意に付与
– url={最終遷移先URL}
: 実際にユーザーを飛ばしたい先(友だち追加URLや外部サイト等)
例えば、フェルマ経由で広告を配信し、クリックIDをfmcs
というパラメータ名で付与する場合、
https://liff.line.me/1234abcd/transfer/? saveReferer=true &lineConfigId=5678efgh &fmcs={クリックID} &url=https://line.me/R/ti/p/@YOUR_ACCOUNT_ID
(※実際は1行で指定)
このように広告リンク先を設定すると、クリック時にfmcs
の値がサブスクラインに渡り、ユーザーが友だち追加後に発生したCVを計測できるようになります。
トラブルシューティング
成果が計測されない場合の対処法
設定が完了してもフェルマ側で成果が反映されない場合、以下を確認してください。
- トラッキングLIFF URLを経由しているか
広告クリック→LIFF URL→LINE友だち追加 というフローを辿らないとパラメータが取得できません。誤って直接LINE友だち追加URLへリンクしていると成果計測が行われないので注意しましょう。 - 自動応答が正しく発火しているか
友だち追加直後や予約完了時など、想定しているトリガーが正しいか確認します。自動応答のログを見て実行されたかをチェックしてください。 - ポストバック通知URLのパラメータ設定ミス
フェルマのソケット連携URL(https://t.felmat.net/fmcvskt?...
)に誤りがないか、動的パラメータのキーが正しいかをチェックします。
{referer.◯◯}
で参照するキー名が広告流入時と一致していないと値が空になり、通知そのものが失敗する場合があります。 - フェルマ側の受け入れ設定
フェルマ側でサーバーサイドの成果通知を受け取る設定になっているか再度確認します。案件ごとに追加のパラメータ指定やホワイトリスト登録などが必要な場合もありますので、念のため担当者に確認してください。 - 重複成果やテストタイミング
一度同じユーザー(同じuqid
)で成果を送信すると、フェルマ側で重複成果として扱われることがあります。テスト時は新規ユーザーを使うか、uqid
を変更して成果が重複しないかを確認してみてください。
設定時の注意点
- パラメータ名の対応
フェルマ側が指定するパラメータ名とサブスクラインの{referer.◯◯}
が対応しているか必ず確認しましょう。
例えば、広告配信時に「fel_clickid
」というキーでクリックIDを付与するなら、ポストバックでも{referer.fel_clickid}
を参照します。 - URL内の「?」と「&」の使い方
既にクエリパラメータ(?key=value
)を含むURLにさらに付与する場合は、「?」を「&」に置き換えてください。正しく連結しないとパラメータが切れてしまいます。 - テスト時の反映タイミング
フェルマ管理画面への成果反映には多少タイムラグがある場合があります。成果通知後、すぐにはレポートに表示されないこともあるため、時間をおいて確認してください。
以上が、サブスクラインとフェルマを連携してLINE経由CVを成果計測する方法の概要と設定手順です。
サーバーサイド連携を活用することで、Cookie制限のある環境下でも正確に広告流入からLINE上のコンバージョンを追跡できるようになります。ぜひ活用してみてください。
お問い合わせ
上記の設定を行っても成果計測がうまくいかない場合や、ご不明な点がある場合は、サブスクラインのサポート窓口までお問い合わせください。
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