LINE×コンバージョンAPIで来院率アップ!椿クリニックの事例に学ぶ成功ポイント
電話やメールでの連絡が付きにくい若年層患者へのアプローチに課題を抱えていた美容クリニック「椿クリニック」。LINE公式アカウントとコンバージョンAPIを活用することで、予約から来院までのコミュニケーションを途切れさせずに最適化し、来院率を大きく向上させました。本記事では、椿クリニックが実践したLINE拡張ツール活用による来院率アップとLTV向上の成功ポイントを、具体的な事例とともにご紹介します。
- コミュニケーション断絶を解消:LINE予約と1対1チャット対応で問い合わせから来院まで連絡ロスをゼロにし、来院率が向上
- 無駄な配信を削減:セグメント配信で非アクティブ層への一斉配信を見直し、必要な情報を必要な患者に届けて運用コストを最適化
- 休眠患者の再来を促進:クーポン配信施策で一度離れた既存患者が戻ってくるようになり、リピート率・LTVが向上
背景:若年層への連絡途絶をLINE活用で解決
椿クリニックグループ(東京・名古屋・大阪に展開)は「安心して長く通って頂けるクリニック」をモットーに高度な美容医療を提供しています。従来は公式サイトの予約フォームや電話で予約・問い合わせを受け付けていましたが、特に若い世代を中心に電話やメールで連絡が取れず予約が途切れてしまうケースが増えていました。これは患者様とのコミュニケーション断絶を生み、来院率(予約から実際に来院する割合)の低下につながる大きな課題でした。
この課題を解決するため、椿クリニックはLINE公式アカウントの導入を決断します。多くの人が日常的に利用するLINEであれば通知に気づいてもらいやすく、やり取りをすべてLINE上で完結させることで連絡が途切れません。実際にLINE上で予約からフォローまで行える体制を整えた結果、患者様とのコンタクト継続率が飛躍的に向上し、来院率アップを実現しました。
LINE拡張ツールの活用
さらに椿クリニックグループでは、LINE公式アカウントを効果的に運用するためにLINE拡張ツールを導入しました。LINE拡張ツールとはLINE公式アカウントとAPI連携することで様々な拡張機能を提供するプラットフォームです。これにより、従来は難しかった高度なセグメント配信やチャットボット予約、クーポン発行といった施策が可能となり、LINEを活用したきめ細かな患者対応を実現しています。以下に、特に効果の大きかった施策を紹介します。
■ セグメント配信:必要な情報を必要な患者に届ける
従来のLINE公式アカウント運用では、すべての友だちに一斉配信することしかできず、年齢や居住地、来院履歴に合わせた情報提供ができていませんでした。LINE拡張ツール導入後は、アンケートや来院履歴データを基に患者様をセグメント分けし、それぞれのニーズに合ったメッセージ配信が可能になりました。
例えば、施術内容や年齢層に応じて美容コラムを送ったり、地域別に最寄りの院のお知らせを配信することで、患者様にとって「欲しい情報だけ」を届けることができます。不要な情報を減らすことでメッセージの開封率が上がり、反応率も向上しました。また、長期間来院のない休眠層や反応のない非アクティブユーザーを配信対象から外すことで、無駄な配信コストも大幅に削減できています。
■ チャットボット予約:LINE上で予約完結し来院率アップ
LINE上でスムーズに予約が取れる仕組みも来院率向上に貢献しました。LINE拡張ツールのチャットボット機能を使い、自動応答で予約受付や来院前の問診対応を行えるように整備しました。患者様は24時間いつでもLINEから予約や相談ができるため、電話のつながりにくさで機会損失することがなくなります。
予約後の確認やリマインドもすべてLINEの1対1トークで行えるため、「連絡がつかず予約が流れる」という事態を防止。スタッフにとっても電話フォローの手間が減り業務効率化につながりました。これらの取り組みにより、予約から実際の来院に至る割合が格段に向上し、特に若年層の来院率アップに寄与しています。
■ クーポン配信:休眠患者の再来を促しLTV向上
新規患者の獲得だけでなく、既存患者のリピート促進にもLINEを活用しました。LINE拡張ツール上で簡単にクーポンを発行し、一定期間来院のない患者様や施術完了後フォローが必要な患者様に対して、LINEで定期的に特典クーポンを配信しました。
「○○キャンペーン割引クーポン」「お誕生日特別クーポン」など、患者様に喜ばれる特典を届けたところ、一度離れていた患者様が再び来院してくれるケースが増えました。実際に椿クリニックの担当者も「セグメント配信やクーポン施策で、遠のいた既存のお客様にお戻りいただいている実感がある」とコメントしています。休眠患者の再来により患者一人ひとりの通院期間が延び、結果としてLTV(顧客生涯価値)の向上にもつながっています。
コンバージョンAPI活用による効果測定
椿クリニックグループでは、LINE活用の成果を正確に把握するためにコンバージョンAPIによるデータ連携も行っています。コンバージョンAPIを使うことで、LINE上のユーザー行動や施策に対する反応と、実際の来院・予約データを自社システムで直接ひも付けて分析することが可能です。
例えば、LINEで配信したクーポンから何名の患者様が再来院したか、LINE経由の予約が月間で何件あったかといったコンバージョン(成果)を正確に計測できます。【広告経由で友だち追加した患者様が来院に至った場合なども、コンバージョンAPI連携により把握が可能です。】このデータに基づき、どの施策が最も来院促進や売上に貢献しているかを分析できるため、今後のマーケティング施策の最適化にもつながります。
このようにデータを活用することで、LINE公式アカウントを通じた顧客接点の価値を数値で証明できるようになりました。継続的につながったLINEの友だちからどれだけの売上や来院が生まれているかを可視化できるため、クリニックにとってLINE施策に投資する意義が明確になっています。椿クリニックの事例は、APIを活用したデータドリブンなアプローチが顧客との長期関係構築と収益向上に大きく寄与することを示しています。
まとめ:LINE活用で患者との長期関係を築き来院率アップ
椿クリニックの成功事例から学べるのは、LINE公式アカウントとその拡張ツールを上手に活用することで、患者とのコミュニケーションを強化し来院率やLTVを向上できるという点です。予約・問い合わせ対応の効率化から、セグメント配信による情報提供の最適化、クーポンによる再来促進、さらにコンバージョンAPIでの効果測定まで、LINEを軸に患者体験とマーケティングを循環させています。
この継続的なつながりは、クリニック経営に新たな価値をもたらします。患者様に長く寄り添いファンになっていただくことで、一人ひとりの生涯価値が高まり、安定した経営基盤を築けます。LINE×コンバージョンAPIによる施策で実現した椿クリニックの成果は、他のクリニックにとってもデジタル時代の新たな集患・顧客管理モデルとして大いに参考になるでしょう。
自院でもLINE公式アカウントやLINE拡張ツールの活用によって来院率アップを図りたいとお考えの方は、ぜひ一度専門スタッフにご相談ください。