“特別感”を創り出す完全会員制コンカフェ『黒猫と彼女と』が描く、新しいファンコミュニティのかたち

舞台は「黒猫と彼女と」――特別感に満ちた空間

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東京のある一角に、どこかミステリアスで高級感あふれるコンセプトカフェがある。その名は『黒猫と彼女と』。店の扉を開けると、そこには厳選されたキャストたちが創り出す、他にはない特別な世界が広がっていた。
実はこのお店、運営母体はTikTokをはじめとしたSNS運用代行を手がける株式会社Linker。SNSで培ったマーケティングノウハウを活かし、独自の“完全会員制”という仕組みを導入している。そんな新感覚のコンカフェの店長を務めるのが、武藤さん(写真右)だ。

今回は「黒猫と彼女と」店長の武藤さんに、そのブランドコンセプトや実際の運営、そしてLINEを活用したマーケティングCRMツール「サブスクライン」の活用についてお話を伺った。

「黒猫と彼女と」が描く世界観

「SNS運用代行サービスを提供している株式会社Linkerの武藤と申します。『黒猫と彼女と』は、かとゆり/りょうくん/さなちんがプロデュースする完全会員制コンカフェです。採用通過率5%という厳しい基準を設け、業界トップクラスのキャストを揃えたお客さまには特別感やステータス性を味わっていただきたいという想いから、年会費制を導入しているんです。」

武藤さんはそう切り出しながら、店内にある柔らかな光と、どこか幻想的な雰囲気を見渡す。黒猫のモチーフがあちこちに散りばめられた空間は、一歩足を踏み入れただけで“日常を忘れさせる”力があるように感じられる。

「私たちが目指すのは『唯一無二のブランド体験』です。SNS運用で培ったコンセプト設計や発信力を、このお店の世界観づくりに惜しみなく注ぎ込んでいます。」

なぜ“完全会員制”なのか?

「完全会員制にした理由は、やはり特別感とステータス性の演出です。年会費を払っていただくことで、お客様に『払った分の元をとりたい』と思ってもらいやすくなり、それが結果的にリピート率の向上にも繋がります。これはお客様との深いコミュニティを形成するための大切な仕掛けなんです。」

“ファンコミュニティ”を重視する背景には、「黒猫と彼女と」が単なる飲食提供の場ではなく、“キャストとの特別な時間”を楽しむ空間であるという考えがある。

「そこで重要になってくるのが、『継続的なエンゲージメント』を維持するための仕組みです。それを形にするために、LINE公式アカウントと連携するサブスクラインを導入しました。」

抱えていた課題とサブスクライン導入のきっかけ

「完全会員制を掲げている以上、継続的にお客様との接点を持ち、リピート促進策を効果的に回さなくてはいけません。でも、限られた人員でそこまでの運営をこなすのは難しく、顧客データの有効活用にもハードルがありました。そんなときに出会ったのがサブスクラインです。」

LinkerがSNSマーケティングのプロとはいえ、店舗運営と顧客管理、さらには決済の仕組みまでを一元管理するには大きな負担がかかる。そこで、日常的に使われるLINE上ですべてを完結できるサブスクラインは、まさに“最適解”だったと言う。

導入後の変化――一本化された管理と継続接点の確保

「サブスクラインは予約管理・会員管理・決済・クーポン配信など、これまでは別々のツールでやりくりしていたことをまとめてくれました。しかも、LINEという馴染みのあるプラットフォーム上で完結するので、お客様もストレスなく利用していただけます。」

武藤さんによれば、顧客データが集約されることで、開店当初から顧客分析を行い、マーケティング施策に活かせるようになったそうだ。少人数で運営する“完全会員制”だからこそ、効率的にデータを回しながらコミュニティを強化していく――その理想が形になりつつあるという。

会員登録前後でリッチメニューを出し分け――セグメントリッチメニュー機能の活用

「黒猫と彼女と」プロジェクト概要

「黒猫と彼女と」では、セグメントリッチメニュー機能を活用しており、会員登録の前後で表示されるリッチメニューを切り替える工夫をしています。
これにより、未登録のユーザーには登録を促すメニューを、登録済みのユーザーにはサービス利用のメニューを表示し、スムーズな体験につなげています。

会員登録とセグメントリッチメニュー

ユーザーがLINEでチャットボットを友だち追加すると、まずは会員登録を案内されます。会員登録前のリッチメニューには、「新規登録」やサービス紹介など、初めての方向けの項目を表示しています。ユーザーが登録フォームから必要情報を入力し、会員登録が完了すると、会員登録後のリッチメニューに自動で切り替わります。
このセグメントリッチメニューによる出し分けにより、ユーザーは登録が完了した段階で次のアクション(プラン選択や予約)へスムーズに移行できます。

  • 会員登録前のリッチメニュー例: 「サービス概要を見る」「新規会員登録」など
  • 会員登録後のリッチメニュー例: 「プランを見る」「予約する」「マイページ」など

上記のように、ユーザーの状態(未登録/登録済み)に応じて適切なメニューを提供することで、迷わず操作できるUIを実現しました。

非会員リッチメニュー
会員向けリッチメニュー

 

プラン選択機能と画面

会員登録が完了したユーザーは、リッチメニューの「プランを見る」ボタンから提供中のプラン一覧にアクセスできます。プラン選択画面では、サービスが提供する体験プランやコースのリストが表示され、それぞれの概要・所要時間・料金などの詳細情報を確認できます。ユーザーは興味のあるプランを選び、次の予約ステップに進みます。

ユーザー向けプラン一覧画面のスクリーンショット

上の図に示すように、プラン一覧画面ではユーザーが複数のプランを比較し、自分に合ったプランを選択できるようになっています。例えば、「黒猫と過ごす癒しのプラン」や「彼女と巡る街歩きプラン」など、魅力的なタイトルと共に簡潔な説明が表示されます。この画面構成により、ユーザーはプラン内容を直感的に理解しやすくなっています。

予約機能と画面

ユーザーが希望のプランを選択すると、次に予約画面へ進みます。予約画面では、日時選択や参加人数の入力、その他必要事項の確認が可能です。ユーザーはカレンダーから希望日を選び、時間帯や人数を指定して予約リクエストを送信します。
予約内容を確認するための要約も表示され、ユーザーは送信前に最終チェックを行えます。

上記の図のように、予約画面では選択したプラン名や価格が表示され、ユーザーは日付やオプション項目を選択できます。送信ボタンを押すと、予約リクエストがシステムに送られ、管理者側で確認できるようになります。予約手続きは数ステップで完了するため、ユーザーにとって負担が少なくスムーズです。

管理画面と運用フロー

ユーザーからの予約が送信されると、管理者用の管理画面でその内容を確認・管理できます。管理画面では、新規予約の一覧、ユーザー情報、予約詳細(プラン名、日時、人数等)が表示され、スタッフは対応状況を更新したり、ユーザーへ連絡したりできます。
また、管理画面上で予約状況(受付中、確定済み、キャンセル等)のステータス変更や、プラン内容の編集なども行える設計になっています。

この管理画面により、運営スタッフはユーザーからの予約情報を一元的に把握できます。たとえば、新規予約が入ると画面上にハイライト表示されるため、見落としがありません。ステータス更新によりユーザーへのフォローアップも簡単になり、サービス提供側の業務効率化にもつながっています。

サービス利用の流れ

以上の機能を踏まえた、ユーザーからスタッフまでの一連の流れは以下のとおりです。

  1. ユーザーがLINE公式アカウントを友達追加し、案内に従って会員登録を行う。
  2. 会員登録完了後、リッチメニューが会員向けメニューに切り替わり、「プランを見る」等の項目が表示される。
  3. ユーザーはプラン一覧画面から希望のプランを選択し、詳細を確認して予約画面へ進む。
  4. 予約画面で日時や人数を入力し、予約リクエストを送信する。
  5. 管理者は管理画面で予約内容を確認し、必要に応じてユーザーへ確認連絡を行う。予約のステータスを更新し、サービスの準備を進める。

各ステップで画面上にわかりやすい案内を出すことで、初めてのユーザーでも迷わず操作できるよう設計されています。また、管理側もリアルタイムで予約情報を把握できるため、スムーズな対応が可能です。

“リモシャン”という独自サービスのインパクト

『黒猫と彼女と』では、サブスクラインの機能を存分に活かしながら、さらに一歩進んだ独自施策を展開している。それが“リモシャン(リモートシャンパン)”だ。

「リモシャンは、離れた場所にいてもお気に入りのキャストを指名してシャンパンを送れるサービスです。遠方のお客様にとっては物理的な来店が難しくても、キャストとの特別な繋がりを持続できる。それってすごく素敵なことだと思いませんか?」

リモシャンによって、新規の収益源だけでなく、コミュニティを盛り上げるきっかけにもなった。実際、想定以上の注文が入り、売上も好調だという。

「サブスクラインのモバイルオーダー機能を活用して、“シャンパンを選ぶ→キャストを指名する”というフローを独自にカスタマイズしています。リッチメニューのカスタムも徹底し、直感的に注文できるUXを目指しています。」

 

導入後の成果――顧客満足度と売上の向上

導入からしばらく経った今、サブスクラインを利用した店舗運営にはどのような成果が現れているのだろうか。

「まず、顧客満足度が高まったと実感しています。LINEで完結する予約・決済は手軽さがウケていて、会員登録者数も順調に増加しています。やっぱり、“日常的に使うプラットフォーム”でお店とのやりとりができることは大きいですよね。」

さらにリモシャンが思わぬ効果をもたらしたと武藤さんは続ける。「来店が難しいお客様でもリモシャンでキャストに“愛を示す”ことができる。キャストとの絆が深まって、結果的に『黒猫と彼女と』そのもののファンになってくれるケースが増えました。」

データ活用で加速するファンベースづくり

「顧客データを活用して、定期的にクーポンや特典を配信すると、リピート率が明らかに上がるんです。お客様は年会費を払うことで『元をとりたい』と思うから、イベントに積極的に参加したり追加注文(リモシャンなど)も増えたりする。そうしてキャストごとに“ファンベース”が形成されていくのを肌で感じています。」

サブスクラインのデータ分析機能は、こうした施策の効果測定に大いに役立っているという。どのクーポンが効果的か、どのようなターゲットセグメントが動いているか――“完全会員制”ならではの一体感を保ちながら、マーケティングのPDCAを回せるのが強みだ。

スタッフやキャストにも優しい操作性とサポート体制

武藤さんは「サポートもすごく手厚いんですよ」と続ける。

「チャットやオンラインMTGで迅速に対応してもらえるし、操作も直感的でわかりやすい。実際にキャストさん自身がスマホで操作してみても、すぐに慣れてくれましたね。導入時のサポートはもちろん、日常的な相談にも乗ってくれるので安心感があります。」

コンセプトカフェならではの運営事情にもしっかり寄り添ってくれるのが、サブスクラインの魅力の一つだという。

これからの挑戦とサブスクラインへの期待

「今後は、顧客データ分析をさらに強化して、一人ひとりのお客様にあわせた特典やポイントプログラムの拡充を計画しています。さらに、キャストとのオンラインイベントやオフラインVIPパーティーなど、深いエンゲージメント施策にも挑戦していきたいですね。」

“完全会員制”をますます深化させていくためにも、LINEという日常的な接点は不可欠だ。サブスクラインによるデータ分析・マーケティングを組み合わせることで、よりパーソナライズされた体験を提供できるはず――その期待が武藤さんの表情ににじみ出ている。

“LINE”で深化するブランド体験

最後に、武藤さんは「LINEはお客様の日常とブランドをつなぐ架け橋」だと力をこめて語る。

「LINE上で会員限定情報を出したり、キャストとのコラボ企画やリモシャンのキャンペーンを告知したり。それによって常に新しい体験を生みだすことができます。サブスクラインのデータ分析と組み合わせれば、より一人ひとりに合わせた情報提供が可能になりますよね。」

“黒猫”のようにしなやかに、そして“彼女”のように親しみやかに。『黒猫と彼女と』はLINEを活用して、日常と非日常を行き来する新しいエンターテインメント空間を創造している。

サブスクライン導入を検討している企業へ――武藤さんからのメッセージ

「もし、完全会員制やサブスク型のサービスを取り入れようとしているなら、サブスクラインは非常に強力なツールになると思います。LINE上に顧客接点を集約できるので運用がラクですし、特典や継続課金モデルの構築も比較的スムーズ。ファンコミュニティを重視するビジネスなら、導入のハードルも低いはずです。」

そう語る武藤さんの口ぶりからは、自身が店長として感じた手応えと満足感が伝わってくる。サブスクラインがなければ、ここまでスピーディに“完全会員制”の世界観を回せなかったのではないか――そんな想像さえよぎるほどだ。

「黒猫と彼女と」が目指す先――キャスト、顧客、ブランドの三位一体

「私たちは、キャストと顧客、そしてブランドが一体となって、持続的なファンコミュニティを作り上げたいんです。年会費やリモシャンといった仕組みは、ただの売上アップだけが目的ではありません。大切なのは、特別な空間と体験を共有し、お互いが心から楽しめるコミュニティを育てていくことだと思っています。」

“黒猫と彼女と”が創り出す世界観は、SNSマーケティングを巧みに活用するLinkerならではの発想と、サブスクラインの柔軟な機能との融合によって、さらなる深みを持ち始めている。

まとめ:新たなファンコミュニティのかたちを探る旅は、まだ続く

“完全会員制”のコンカフェ『黒猫と彼女と』は、日常と非日常を跨ぐ特別な空間を提供しながら、サブスクラインを活用してオンライン上での顧客接点を強化している。その狙いは、お店とキャスト、そしてファンが長く、濃く繋がるコミュニティの形成だ。

大切なのは、“特別感”をいかに維持し、深化させていくか。武藤さん率いるこの空間は、これからも新しいアイデアとツールを駆使しながら、ファンコミュニティの可能性を探り続けるだろう。そこには、きっと今までにないエンターテインメントと、ブランド体験が待っているに違いない。

取材・執筆:サブスクライン編集部

POINTサブスクラインについて

サブスクラインは、LINEを活用したマーケティングCRM(顧客関係管理)ツール。予約管理やサブスクリプション、モバイルオーダーから顧客データ分析までを一元管理できるプラットフォームとして、飲食店や美容サロン、クリニックなど幅広い業種で導入が進んでいる。初期費用ゼロ円・成果報酬型の料金体系で始めやすく、LTV(顧客生涯価値)向上を目指す企業の強い味方となっている。

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