LINE経由予約が月平均120%増!
サブスクライン導入で実現したBPCの圧倒的リピート戦略
千葉県鋸南町に位置するリゾートホテル「ボタニカル・プール・クラブ(以下BPC)」は、2023年8月のオープン後、瞬く間に話題となりました。
しかしながら多くの宿泊施設と同様、“繁忙期と閑散期の売上差” が大きいという課題に直面。
さらに新サービス「BPCM(BOTANICAL POOL CLUB MEMBERS)」による有料会員管理を円滑に行い、オフシーズンでも安定的に収益を確保する仕組みをつくる必要がありました。
そこで注目したのが、LINEを中心にした予約&決済フローが構築できる「サブスクライン」です。
宿泊予約やメンバーシップ管理をすべてLINEで完結させることで、ユーザー体験の向上とデータドリブンなマーケティングの両立を目指しました。
1. 導入背景:リゾートホテルの“閑散期”を狙う新たな収益源創出
リゾートホテルは繁忙期と閑散期の差が大きく、売上が不安定になりがちです。
特にBPCでは、話題性による集客が一時的に集中する一方で、オフシーズンの客足や新サービス「BPCM」の有料会員管理に大きな課題を抱えていました。
そこで、予約・決済・会員管理を一元化できる「サブスクライン」により、安定的かつ効率的な収益基盤づくりを目指しました。
2. 導入内容:サブスクラインで実現した3つのポイント
- LINEでの簡単予約フロー導入
- メンバーシップ「BPCM」の入会・継続管理を自動化
- 顧客データ分析でリピーター化施策を強化
予約時点で決済まで完結させる仕組みにより、予約確定率が20%向上
LINE登録から定期課金まで一括管理し、請求漏れや手作業を削減。
スタッフの管理時間を月30時間削減することに成功。
滞在履歴・利用履歴をLINE上で収集し、属性ごとにキャンペーンやクーポンを配信。
リピート率は35%から50%へ上昇し、客単価も15%アップを達成。



3. 数字で見る導入効果
月間予約件数
会員課金(BPCM)
リピート率
客単価
スタッフの手作業時間
200件/月
50名程度
35%
1泊8万円前後
月80時間以上
240〜250件/月
100名以上(1年契約ベース)
50%
1泊9万2,000円前後
月50時間以下
※ 約120%増 / 約2倍の増加 / +15pt / +15% / 約30時間削減
4. 成功のポイント:BPCが押さえた3つの秘訣
- LINEから予約・決済までの導線整備
予約完了後の自動応答メッセージで顧客の不安を解消。リマインドや注意事項の送信を自動化し、スタッフ負担を軽減。 - データを活かしたタイムリーなリテンション施策
サウナ好き・プール好きなど興味軸でセグメントを分け、関心に合わせたプロモーションを配信。
誕生日や記念日情報を活用して、クーポンや特典メッセージを通知。 - 継続利用を促すシームレスな会員管理
定期課金の更新漏れや解約リスクをアラート管理。
オペレーションを自動化・一元管理できるため、会員数が増加しても規模拡大とともに収益最大化を見込める。
5. 今後の展望:さらに強化するデータドリブン戦略
BPCでは、今後もサブスクラインを活用し、
LINE限定のアップセルプラン(スペシャルディナーや特別ラウンジ利用権)や
利用頻度・顧客満足度スコアに応じたレコメンドなど、
さらなるパーソナライズド施策を展開予定です。
宿泊事業は繁忙期と閑散期の差が顕著な中、サブスクラインによって安定収益モデルを確立し、
自然豊かなリゾート体験をより多くのゲストに届けることを目指しています。
まとめ
ボタニカル・プール・クラブ(BPC)では、サブスクライン導入により、
①予約率の大幅な向上
②メンバーシップ売上と客単価のアップ
③スタッフ作業の大幅削減
④リピート率向上によるLTV最大化
という4つの成果を実現しました。
LINEを軸にしたエンド・トゥ・エンドの集客・顧客管理は、多くの宿泊事業者が抱える閑散期対策やリピート促進に大きな示唆を与えています。
「サブスクライン」でデータドリブンな運営を可能にし、リゾートホテル経営の新たな常識を創る。
それがBPCが描く、これからのホテルマーケティング戦略です。


